輝く銀の葉(上
寺院の守り人
「はぁ…わかりました…」
と二人は寺院に向かった。
「頑張れ…若い者達よ」
そう言いお爺さんは暗闇に消えた。
その後銀と空はヘネシスを出た。
日も沈み真っ暗な草道を歩いていた。
「もぅ夜だぁ。」
と空が言った。
「徹夜だな。」
「そ、それだけは…」
「はぁ…んじゃあ休むか…」
とりあえず別々のテントを張って休む事にした。
「お休み〜」
空がぐっすり寝ているか確かめ、銀は外に出た。
「…居るんだろ」
葉っぱが宙を舞一人の男が現れた。
「見事。よく見破りましたな。」
と笑いながら出てきた。
「あんた…誰だ?」
「ん〜“寺院の守り人”とでも言おうか。」
と言い、フードを取った。
髪の毛は後ろで結んであり色は緑だった。
「守り人…?」
「そう♪守り人。まぁ簡単に言えば、君達が寺院に行くレベルか試す者かな?」
「なるほど…じゃあ手加減無用で行きますよ。」
「はいよ〜」
男は後ろに担いでいた、弩を出した。
「弓使いか…しかもパワー系か…」
遠距離戦のスペシャリスト弓使いだった。
「先手必勝だぁ!」
『ラッキーセブン!』
『ダブルショット!』
弩から2本の矢が放たれた。
高い金属音を出し矢と手裏剣は下に落ちた。
「やるねぇ銀殿。」
「何で俺の名を…」
「それは俺を倒してからだね。」
と一言残し森に入った。
「隠れる何て卑怯だぞ!」
「それが弓使い、戦いに卑怯も何もないよ。」
『アローブロー!』
森の茂みから銀の左腕目掛け青いオーラをまとった矢が飛んできた。
体を少し右に寄せ、左腕をかするだけで済んだ。
「なんつーパワーだよ。」
その時だった、右の茂みから音が聞こえた。
『ラッキーセブン!!』
急いで手裏剣を二枚投げた。
手裏剣は二枚茂み目掛けて飛んでいったがそのまま突き抜けた。
「どこを狙ってるんだい?」
反対方向から声が聞こえ、何かを唱えてるようだった。
「え…何で…」
銀が後ろを向こうとした瞬間
『フォーカス』
呪文を唱えた終え、緑色のオーラが包んでいた。
「この一撃に全ての力を…」
「本気で行くかぁ!!」
『ダブルショット!!』
『ラッキーセブン!!』
手裏剣と矢の押し合いが始まった。
「負けるかぁぁぁ!」
「俺のスキルをなめないでくれよ…」
わずかだが矢が押して来た。
「さっきよりパワーが違う…」
矢が手裏剣を弾き銀目掛けて飛んでいった。
「グァァァ…」
矢が右肩と左足に刺さっていた。
「勝負ありだね。君達がまだ来る場所じゃあ無いよ。」
そう言い、風が彼の体を舞って消えた。
「駄目だ…力が入らない…」
「ハハ…もう…体か動かねぇ…出血も……」
そして銀は意識を無くした。
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