輝く銀の葉(上
本当の試験
「チッ…俺の敗けだよ!」
ずり落ちかけた帽子を元に戻しながら言った。
「転職官さん…勝ちましたよ…」
フラフラで立っているのがやっとだった。
「ふ〜む…よくやった……がまだ終わってないぞ。まずこれを飲め。」
そう言い白い薬を出した。
「ありがとうございます。まだ終わって無いってどういう事ですか?」
銀は驚いたように聞き返した。
「次は黒い玉を集めてもらう。」
「じゃあ雪花と戦わせたのはなぜ?」
「試験を受けるべきか試しただけだ。」
「……」
完全に騙されたみたいだ。
「ま、頑張りなよ。銀」
雪花が笑顔で言った。
「おう。雪花は二次は良いのか?」
「あ?俺はもう終わってるよ。」
やはり騙されていたようだ。
よくみたら雪花の装備が変わって居た。
「まっ!銀が二次したら一緒に旅るよ。」
(俺気に入られたのか…?)
と思いながら二次試験会場に向かった。
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