チルチルとミチル(完)
け
シズオはマルコに一番懐いてやがるし、なにより本人が猫っ可愛がりしやがる…文字は書けねぇが戦闘での息の合い方は良さそうだし、好物も気が合うみてぇだしなぁ。
一番年が近ぇのがエースか。シズオはこの船で弟っつー立場がいねぇせいか、元々の気質なのか丸一日中逆に面倒見てやがった。
ジョズとの相性も良さそうだ…怪力で心根が優しいってのが似てんのか、いつも以上に頑張ってたな。あぁ。真面目ってぇとこも似てるか。
俺ぁ一番上手くいかねぇと思ってたサッチ。皿の何枚か割っちまうかと思ってたが中々器用らしい…訳ぇ聞いたら一人暮らしだったからだそうだ。
直々に基本から教えてやってたのがビスタ。剣なんか握ったこともねぇらしいがやってく内に楽しくなっちまったんだろう。俺のところに報告に来やがった。
ハルタは、そうだな。ビスタが教えてたから実践でいいだろっつって、部下と手合わせしてたらしいが俺ぁ見ちゃいねぇからわからねぇ。
最後はイゾウだ。獲物使わせてみたがどうやら上手くいかなかったらしい。悔しいからワノ国の「舞」とやらを教えてるらしいな。
つまり、簡単に言えばシズオ争奪戦は終わんねぇってぇことだ。
落ち着いてんだから今更引っかき回すこともねぇが…暫くはシズオの様子見とかなきゃなぁ。
「おい、マルコ…」
「?なんだよい、親父」
「隊長集めろ…俺の部屋で話がある」
「分かったよい」
期待の新人の報告会と行こうじゃねぇか。
グラララララ!
どんなノロけ話が出てくんのか楽しみだ。
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