チルチルとミチル(完)
と
sideー白ひげー
マルコがあいつを連れてきたのが一週間前…。
この船ん中で一二を争うぐれぇに用心深いマルコが…いっちょ前に家族にして欲しいって連れて来やがったひょろいガキ。
最初は何の冗談かと思った…が。
ありゃあ、大したもん見つけて来やがった。
器がまだ整っちゃいねぇが、マルコや隊長格のヤツらが構っちまうのも分かる。
なにも容姿だけの問題じゃねぇ。
穏やかな水みてぇな心の内っかわにゃあ、いつも激情を秘めてやがる。
あいつらもそれに惹かれてんだろう。
俺ぁ少なくても一目で気に入っちまった…グラララッ!海軍に見つかる前で本当に良かったぜ。
磨きゃあ能力者だってわけはねぇ。
敵になっちまったとしたら、厄介な存在になること間違いなかった。
アイツぁ言ってみりゃ覇気の塊みてぇな男。
本人は無意識なんだろうが。
俺たちが外に向けて武器として使ってる覇気をこいつぁ自然と自分の内側に向けてやがる。
あの力は元々のもんなんだっつってたからなぁ。
その力をセーブするために体が勝手に身につけちまったんだろう…そんでも多少滲み出てやがるがな。
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