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チルチルとミチル(完)



肩を軽く叩いて半泣きのサッチさんに微笑みかける。

途端にぎゅーっと抱きしめられる体。



「あーっ!優しいねぇっ!サッチさん感動しちゃうっ!」

「「何してんだ(よい)!」」

ゴゴンッ

「んげふっ!!」

『あ、潰れた…』



酔っぱらってんだから寝かせてやれよいって言ってたマルコの目が怖かったから何も言わねぇ。

明日も朝から朝食の準備があるからって俺と同じソフトドリンクしか飲んでなかったんじゃ…なんて。


俺の力がどれくらいかってのを見たことのある二人が、俺をどっちの隊に入れるかで言い争ってる。

静かな分怖ぇ。

一見落ち着いてるように見える、イゾウさんの手には拳銃が握られてるし…マルコさんは手に青い炎を纏わせてる。

臨戦状態ってやつ。



「グララララッ!何楽しいことしてんだてめぇら…」

「「「『親父っ!』」」」

「他の隊も混ぜてやれ…なぁ、ジョズ…ビスタ…」

「あぁ…」



何だか大事になってきたんだが…正直、もう限界だ。

親父か隣にいる安心感で俺は座ったまま寝ちまったらしい…何を隠そう、ここ一週間の俺の寝床は親父のベッドだったからな。



「あーあ。主役が寝ちまったらお開きだな、こりゃ」

「そうだねぃ…」

「寝顔ってぇのは誰でも幼く見えるもんだけど…こりゃあ、また可愛いもんだねぇ」

「「「まったくだ…」」」



親父に抱えられていく白ひげ海賊団の癒し、もといシズオを巡って第二陣が始まるのは親父が去って間もなくしてからだった。



「俺んとこだ!」

「いいや、俺のところだよぉ」

「いっそのこと、17隊目作るか?グラララッ!」

「「「親父っ!?」」」

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あきゅろす。
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