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夏色空色
暑い。非常に暑い。
溶ける、というよりは焦げそうなほど、暑い。
ジリジリと照りつける太陽は、その場に立っているだけで体力を奪っていく。
空は、驚くほど青い。



夏休みも残り一週間。いい加減現実みて宿題をしなければと思うが、いかんせんやる気がでない。

それよりも何よりも、まず目の前にあるバーを跳ぶことを考えなければならない。
自分の目線か、それより少し高い位置にあるまっすぐな棒。
今後の大会でいい記録を狙うんだったら、1年のうちからこの高さに慣れる事が大切、というのは先輩談。

ああ、喉渇いた。
こんなんじゃいつか、熱中症で倒れるんだろうな。


ちなみに今は部活中。
中学の部活動だし適当に、尚且つ将来的に少しでも無駄にならないような部活にしようとバカなことを考えた4ヶ月半前の俺。
足が速くなるのに何ら問題はないし、速いやつはやたらモテる、という単純な思考回路から陸上部を選んだ4ヶ月前の俺。
入ってみたら肉体的にも精神的にもきつくて、毎日ヘトヘトな今の俺。



何やってんだろーね、俺は。



入ってすぐ短距離に向いていないことが発覚した俺は、跳躍種目をやることになった。
幅跳びと高跳び。迷わず高を選択。
だって、幅跳びって言ったら靴の中砂まみれになるし、砂耕すのめんどいし、大会の日に雨なんて降ったら……、それはもう大変なわけだよ。
なら、高だろう。

前、どっかの連ドラで観た高跳びは綺麗だった。
今思えば先輩には劣るよなー、なんて。


目の前に堂々と存在するマットとバー。
今から跳ぶんだ。
とりあえずこの高さが跳べたら、お茶飲んで少し休憩して、先輩に褒めてもらおう。

ぐ、っと足に力を込め、土を強く蹴る。



空がどこまでも青かった。


後書き

朝っぱらから更新w
今日は5時に起きました……っていうのは別にどうでもよくて。

はい、部活シリーズ第一弾です。
続くかは本人にも不明!
今回は中学の時陸部だったので、陸上部
って言ってもうちは短距離でした。
本当は高跳びやってみたかったけどね!←
ということで高のお話。
私的に高「跳ぶ」より「飛ぶ」っていうイメージ。
まあ棒高に比べたら低いですけど(笑
10.10.23.Sut


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