不協和音
雨が降り出す。
最初は家の前を通り過ぎる車の音で掻き消されたが、1分も経たないうちに本降りになってしまった。
窓を叩きつける音と、風によって時々変わる雨音が、部屋に響く。
窓の外が何度も光る。
するとすぐ、外から腹に大きな衝撃を残す、低い音が唸り始めた。
家もその凄みのある音に驚いたのか、きしむ音がした。
――雷が鳴ってるよ?
鬼さんがおへそ、取りに来ちゃう。
怖い? ほら、毛布で隠して。
今日は一緒に寝てあげるから――
小さい子供とその母親が目に浮かぶ。
通り雨、じゃあないよな。ここまで酷いと。
早く止んでほしいものだ。
誰かが雨音を聞くと寝れるって言ってたけれど、今日は寝れそうにもない。
雨の打ちつける音と、光る空と、鳴り響く轟音。
俺は毛布を頭まで被って眠りにつこうと努力する。
それでも鳴り響く音は防ぐことはできない。
今までにないくらい強い光と大きな音が、部屋の中にこだました。
頭には毛布、おへそには何もない。
君のところに、『鬼さん』は来る?
後書き
雨ですね!
雨なので思いついたものを思いついたままに書きました!←
唐突過ぎて申し訳ない
雨は嫌いではないです。登下校不便だけどもw
10.09.23.Thu
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