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宝物庫
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あれから私は雪音とずっと一緒だった。優しい雪音。いつも明るくて……誰にでも、同じように接していた。そんな雪音が……ドウシテ……
それを考えると自然に涙がにじみ出た。
見上げた空は、どこまでも広いのに、狭まった世界しか見えなかった……。


自転車を漕ぐ足取りが重い。たった一つのものを失っただけで、私の心すべてが失ったようだ……。
私は気付けば、二人でいたときのことばかりを考えていた。クラスが違ってもずっと一緒だった。明るい雪音は、いつも堂々としている。友達も多い。必ず誰かが……
私はそこで、あることが頭に過った。いつも誰かが……?
私は、最近見掛けた雪音を思い返す。いつも俯いていた。誰かの人目を気にしていた。あれでは昔のわた……。
私の思考回路にとどめをさした一言が浮かんだ。
ここ最近の雪音は、ヒトリではなく……独りだった……?

私は急いで、自転車を漕いだ。何処に向かっているのか自分でもわからない……いや、わかっていた。でも、どうしたらいいかがわからない……。
ただ気付くと私はいつの間にか雪音の家のインターホンを押していた……。

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あきゅろす。
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