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宝物庫
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長い長い廊下……。自分のクラスへと導く通路。そこは、他のクラスの友人とも顔を見合わすことが多い。
廊下は一種の交流の場……
「望、帰るよ?」
「あ、待ってて」
私は廊下で待つ友人のもとへ慌てて向かう。
「ごめん、行こ……」
友人は私の顔を覗き込む。
「どうした?」
「う、ううん、何でもない」
急いで作り笑いをする。その作っている笑顔に彼女も気付いているだろう。
「そう、ならいいけど……」
わかってて、敢えて追求しない彼女の優しさである。



足を歩ませながら、ゆっくりと後ろを振り向く。
そこには、自分の教室に向かう少女がヒトリ。彼女は俯いて歩いていた。
その少女と私はーー

 
 

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