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真面目な委員長?
二人否、二匹

入学式から早三週間。
三週間もあるば色んな噂が飛び交う。

風紀委員長が副委員長と付き合っているとか、会長が平凡に夢中だとか。

前者は既に解決済みで付き合っていない。
この噂はよく立つからあまり気にしてはいないが、後者はかなり気になる。
平凡に夢中だと言うことは平凡受けフラグ。

まだ、会長だけだから副会長へと徐々に生徒会を虜にして風紀にまで回って来るだろう。
風紀はまだ先にと思っていたが、


早くも噂の平凡受け君が捕まっている。

それも…単純おバカ喧嘩上等な忠犬二匹によって。



「何やってんだ」

「あ…日和さん」

「見て下さいっス!生徒会会長のお気に入りの平凡捕まえたっス!」



二人否、二匹の間に挟まれて表情が引き攣っている平凡。
二匹は平凡の両腕を持って引きずりながら俺の下にやって来た。

此処は風紀委員室。
仕事を終わらせようとしたら、増えた。
しかし、少し早い接触もあって良しとするか…。


語尾に“っス”と言うのは一年狭間、もうの無口そうな奴は一年怕間。
下の名前…名字で呼んでるからわかんねーな。



「あの…そろそろ放してくれません?」

「駄目」

「逃げるつもりっスね!」

「逃げないから」



“どうします?”と言う様に俺に顔を向けてきた二匹。
聞かれても勝手に連れて来たたんだから、お前らで何とかしろよ。

平凡受け君は、どちらかと言えば冷静な性格に見える。



「放してやれ」

「えっ…でも逃げるかもっスよ」

「誰も捕まえて連れて来いとは言ってないぞ?」



既に手を放していた怕間は“狭間”と軽く狭間を咎めた。
狭間は仕方なくと言った表情で手を放した。

平凡受け君は少しホッとした様子だった。
折角のチャンスだから話すべきだよな…少しぐらい。



「狭間と怕間。少しの間出てろ」

「えー」

「狭間…行くよ」



怕間は狭間の襟を引っ張ってでていった。
平凡受け君に目を向ける。



「さて…少し話そうか?…平凡」



ニヤッと悪戯感タップリに笑みを浮かべ、平凡受け君に座る様に託した。





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