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真面目な委員長?

「へー…」



突然翼は何かを考え出した。
こういう時は嫌な気がしてならない。

時々行きなりニヤけたり、俺を見てブツブツ言ったり…他に客がいなくてよかった。



「お待たせ致しました。カルボナーラとふんわりオムライスです」



了吉さんが料理を目の前に置いた。

何も言わず食べようとすれば翼が俺をジッと見てきた。
え…紹介しろ?しろなの翼くん。



「了吉さん…」

「あ゛?」



いつもの癖なのか顔を顰めて振り向いて来た。



「翼が紹介しろって言うんです」

「……バラしてもいいのか?」



族関係をだろう。

頷けば了吉さんはキッチン中から俺らの前に来た。



「翼、CLOUD初代総長の了吉さん。了吉さん、幼馴染の翼」

「よろしくな」

「はい。ご趣味は何ですか」

「はっ?」



訳の分からないと言った表情で俺を見る了吉さん。

いや、俺じゃなくて翼を見て。質問をしてるのは翼だから。



「え、あ…バイクの手入れ?」

「「へー」」



バイクの手入れなんだ。
初耳。

とりあえず俺は耳を二人に傾けながらカルボナーラを食べる。
やっぱり了吉さんの料理は美味しい。
“うまっ”と小さく呟けば、“だろ?”と返ってきた。



「翼も食えよ温かい方が美味いから」

「了解ー」



ふんわりオムライスを一口食べた翼の表情が緩んだのを見逃さなかった。



「美味いかガキ」

「はい。ガキやめてください」



いつもの癖が出た了吉さん。
まあ、翼は怒ってないからいいんじゃないか。







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