真面目な委員長?
2
「喧嘩売ってんのか?」
「これだから、野蛮な風紀は…」
外野が騒がしくて目が覚める。
どうやら少し寝てしまったらしく、欠伸が出て来た。
目の前には、生徒会会長の山城龍司と副会長の楡木瑞也がいた。
王道二人だったりする。俺様会長に腹黒い副会長。
それに、CLOUDと敵対するGOLDの総長と副総長。
「無視かよ」
「うるせぇよ、」
俺に顔を近付けて喧嘩腰な会長と睨み合う。
会長は俺を嫌っている筈なのに異様に顔が近い。
少し動けば鼻と鼻がぶつかるんじゃないかと言うほどに。
軽く煙草臭いから嫌なんだよなー…。
「くさい…」
「あ゛?!」
「煙草臭い。近寄るな、肺ガンで死ね」
パッと離れたので俺は今だ!と言わんばかり愚痴というか、暴言を吐き出す。
あ゛ー…やっぱり臭い!
俺は軽く咳込んで会長を睨む。
煙草の臭いが嫌いな俺には苦だ。会長が横を通り過ぎる度に噎せそうになる。
王道会長だから好きだけど、仲良くなりたいとはどうしても思わない。
因みに会長に対しては敬語なんて使わない、何か…敬ってるみたいで嫌いなんだよ。
「ちっ…行くぞ」
会長は副会長を連れて最前列の生徒会用席に座りに行った。
遊は隣でピコピコと器用にイスの上で体操座りで座ってゲームをしていた。
「スルースキル」
「馬鹿」
ボソッと呟いた言葉に呆れて返す。
放送委員が放送をかけて始まった入学式。
平凡受けなどの場合は既に入学している又は、今日入学者が多いだろう。
チラホラと平凡受けが出来そうなのはいる。
しかし、生で見るならやはり王道が良い。まあ、王道主人公が来たら強制的に風紀も攻めsに入らなければいけない。俺としては傍観者の立場で見ていたいのだが……非常に残念。
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