真面目な委員長?
3
軽い雑談をしていれば、いつの間にか11時を回っていた。3時間以上は話していた事になる。
流石に部屋に戻ろうと立ち上がれば遊に服の裾をクイッと引っ張られた。
「何だ?」
「CLOUDの方に顔ださなくていいの?」
確かに最近行っていなかった。
入学式が終わっても、風紀委員は見回りチェックなどでも忙しかったから。土日は全てお気に入りサイトを回ったり掲示板で話したりなど忙しかった。
総長が突然いなくなった分、副総長の俺が纏めなくてはいけない。
「明日の夜、久しぶりに行くか」
「じゃあ、皆に連絡するね!」
「バイクも三台用意してもらって」
ウキウキとしている二人に“じゃあな”と声を掛けて今度こそ二人の部屋を出ていく。
会長達、GOLDはバイクを権力使って学園裏側に止めている。
CLOUDは止めれずに学園生じゃない仲間に送り迎えをしてもらっている始末だ。まあ、嫌がってはいないからいいんじゃないかと思うが。
基本的にCLOUDのメンバーは風紀委員に属している。属してない奴もいるんだが…。
二、三室隣の自分の部屋に入る。
部屋は電気がついていないので暗く、外から僅かな光がカーテンの隙間から洩れる。
「…今日の収穫は茜と話したぐらいか」
ボソッと呟いて電気をつける。
携帯をポケットから出してテーブルに置き、ネクタイを外してイスの背もたれに掛けて風呂に向かう。
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