真面目な委員長?
2
二人の口喧嘩が一段落したところで、俺は真虎に話しかける。
「真虎」
「何ー?」
「何で両足骨折したんだ?」
「……」
真虎から一瞬にして笑顔が消えた。
不思議に思うがなんとなくこれは聞いていけない事だと分る。そこまで、俺も頭は悪くない。
一応、進学Aコースの一番優秀クラスだったりする。それぐらいじゃないと、父親の会社を継げないからな…。
遊と真虎は、一個下の進学Bコースだと思う。
後の風紀委員は普通科Dという最低クラスと言われるので、進学Aコースばかりの生徒会からは野蛮と言われている。特に、副会長からは。
副会長だって族をやってるくせに。
「…何故あの平凡に話しかけたんだ?」
「えー、噂が気になって。え、妬いてくれたの?」
「妬かない。真虎も噂好きだな」
「噂がなかったら、あんな平凡に話しかけないよー、いくら僕好みのイケメンがいても」
軽く笑う真虎は笑っているが目が笑っていない。
結構迷惑な怖さだと俺は思う。
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