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真面目な委員長?


「真虎!ひよちゃんから離れて!」

「えー、いいじゃんか!僕にだってひよりん分けてよ!」

「…兄弟喧嘩は部屋に戻ってからしろ」



二人の頭を叩けば“いたっ”と同時に帰って来た。

本多真虎。遊の双子の弟で、身長体重ともに同じと言う。性格も少し似ており喧嘩勃発しやす。こちらも赤髪の前髪パッツンで、クルリンとした目。しかし、二卵生なので見分けはつきやすい。


茜に目を向ければ俺と目が合い、僅かに目を開けた。
しかし、すぐに目の前に座る二人の方をみた。テーブルの下を下を見れば、片方に足を突っつかれていた。



「お前等わるいな。風紀委員が迷惑をかけて…」

「あっ、いえ!大丈夫です!」



一応、風紀委員な真虎なので委員長の俺が謝っておく。
茜が焦ったように返してきた。
多分知らない人のつもりで通すのだろう。俺は別に構わないのでいいが…。



「…ああ、そうだ。今度から風紀委員専用席に近いところで食べた方がいい」

「はい?」



茜の丁度向かい側に座る生徒が顔を顰めながら聞き返してきた。
その生徒は顔は整っており、中等部から時々名前を聞く一匹狼の浪川耀介。物語的には同室者と俺は踏んでいる。そしてその隣に座る奴はクラスの人気者かその辺で。



「生徒会は近付かないから便利だぞ、浪川君」

「なッ……何で俺の名前を」

「中等部から有名だけどな、喧嘩は強いのにどの族にも属さないって……俺達の族に「入りません」…」



軽く冗談で言ったのだが、速攻で返された。

苦笑いをして、遊と真虎に声を掛けて食堂を出る為に人だかりに近づく。
そうすればパッと道が出来た。





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