真面目な委員長?
2
食堂に入れば当たり前の様な歓声?が聞こえる。
抱いてなどと食事中に言われると正直言って気分が悪い。言っている側としてはいいかもしれないが。
生徒会とは反対の壁側に作られた風紀専用席でオーダーを頼む。風紀や生徒会が優先な制度の為に生徒達は食べるのが遅れる。
「ひよちゃんは何にした?」
「デミグラスソースのオムライス」
王道主人公が食べるのがオムライスだが、デミグラスソースではない。そう、王道主人公は通常のケチャップの方を食べるので問題はない。
それに王道主人公はまだ来ないだろう。コレ、確か。
転校生が来るなどまだ聞いてはいない。来るとしたら、五月中旬からだろう。
ウエイターが運んで来たデミグラスソースのオムライスを一口食べる。一流のシェフがいるだけあって美味い。
僅かににやける口元に気にしながら食べ続ける。
「ひよちゃん」
「?んぁ?」
「ソース付いてるよ」
遊の方を向けば口端に手が伸びて、ソースを取ってくれた。
……結構、恥ずかしいな。
「わ、悪い」
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!