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薄型テレビを買ったんだって




はぁ〜……




はぁ〜……







……はぁはぁしてるから
変態かと思ったって??


えー
やめてよ〜〜


外は結構寒くて、
息が白いか確かめてたんだ

うん、真っ白
豆腐くらい真っ白

もうめっきり冬ですね

俺はスコーピオンのミロ

アイオリアがボーナスで薄型テレビを買ったらしい
だから
これからアイツの家までお祝いに行くんだ

今朝ヤマダの先着5名のヤツ並んで買ったんだって!ヒューヒュー



お祝いだから何か手土産ないと
って思って
コンビニでさけるチーズを買った




テクテク…




そう、レジでうっかり『袋要りません』って言っちゃったからさ

みてよ、俺
さけるチーズ1本握りしめてさ

まるでバトンだよ
陸上部みたいだよ


テクテク…





つーかさ、
地デジ対応してなかったから
テレビ見てなかったらしいよ。
潔いw


でもこっからがすげーレジェンドな話


テレビ映らないはずなのに
最近なんかアイツ
ちょいちょい流行に乗ってきててさ


こないだ遊んだ時、急に
『生パウンドケーキ』とか
『君トレンディだね?』
とか言い出してさ。

最新の流行じゃん?



情報源なんなの?
アイちゃん、テレビ復活したの?って聞いたらさ、



すごいの


『兄さんが4チャンずーっと録画して
DVDにして毎朝届けてくれる』って!!!



…ヤバくない?
ヤバイよねw

何がヤバイって

兄弟愛ヤバイwwww




たぶんお正月に会ったときに話したら
そんな展開になったんだろうね

兄貴優しいからなー


新年からひっくり返ったよ。
アイの一族恐るべし






って
そーこーしてるうちに
着いたよ〜





ハイツ若獅子






さてさて。

ピンポーン…
(ブスッ)

ピンポピンピンピンポーン
(ブスッ ブスブスブスブスッ)





…ガチャ。



「相変わらずピンポンがせわしないな」



「へへ。早くお前に会いたくてさ」


嘘八百







「……そうか(・・*)。」





おい。
赤くなるな





「あー、まー、中入ってくれよ
寒い中ありがとなー。」


「うぃー。おじゃましまぁーす」





「そういえば、玄関のピンポンのボタン
なんか穴がすごいなって思ってたんだ
まさかお前だったとは。」


「ついつい、出しちゃうんだよねー
爪」


「やだなー。
勘弁なー、大家さんに怒られちゃうよ」


「へへ。
さけチーやるから許してくれよ」


てへぺろ





……(・_・`)ウーン。






……(・_・`*)








「今回だけだぞ。」







ちょろいw




「ところでさー!テレビ!
映った?」


「あー、それがなー…

うまく線が繋げない」


「え〜?!マジで〜?」


「ああ。メカには弱いんだ…」


「丸い穴に線入れるだけだよ?」


「それが上手くできん…
ちょっとみてくれ」


「おー。わかった」


この蠍、不器用な若獅子のために
ひと肌脱皮しちゃうぜ!!



「なんだろなー?
ケーブル違うのかな〜?

どれ?コレ?」


「そう、それ。」


どれどれ〜?
近くで見せてねー



テクテク…

チラっ










う、うぅわぁあああ〜!!!


「アイオリア!!
これ!

これ!





パソコンのモニターだよ!!








そこにはテレビ台に置かれた
36インチのたいそう立派な
パソコンのモニターがありましたとさ












『メカには弱いんだ…』
『メカには弱いんだ…』
『メカには弱いんだ…』
『メカには弱いんだ…』











おしまい

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あきゅろす。
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