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オブラートに包んで

るんるん♪

るんるんるん♪




俺はスコーピオンのミロ


今日は愛車に跨り
ローカルコンビニエンスストア
サンクチュに来たんだ

秋の夜は気持ちいいよね
深夜だから街も静かでさらにいいや




キキーッ …ガッチャン-☆



テクテクテク



(ウィーン)



ピロリロ ピロリロ〜…





レジを見ると冥界町の
ルネとパピヨンのミューが談笑している

深夜のサンクチュは時給がいいから
冥界町の奴らに人気のバイトなんだってさ


さてさて、

そんなことはどうでもいいんだ…

俺はアレを買いに来たんだよ
アレを…。





〜雑誌コーナー〜

じろじろ…

じろじろ…


(あれーーーー?今日はまだなのかな?)



じろじろ…


『私、どうしても笑っちゃうんですよー』


『ルネさんなかなか失礼ですね〜(笑)
誰かに聞かれてたら大変ですよ〜』



『いや、こればかりは仕方ないですよ〜』


ワイワイ〃



(なんか盛り上がってるけど、
レジの奴らに聞いてみるか。)


テクテク…


「お〜い…」



「だって、
ルネ、今日のランチ パン屋にいかないか?
とか言われても、真っ先に眉毛が目に入っちゃって笑そうになっちゃうんですよ。

一回気になりだすと、ダメですね〜」


「ははは。そうですね〜!
そういえばよく花壇の前のベンチで
うたた寝してますよねラダマンティス様」


「そうなんですか?!かわいい」






「おーい!バイト!!」





「すみません!!
いらっしゃいま、

あ、ミロさん!こんばんは」



「おう!」


「あれ〜?2人ともお知り合いですか?」
パタパタ


「知り合い…
まあ、そうですね。
鯵をいただいたことがあります。」
※16話参照

「だな。

ところでさ〜、ジャンプ!
ジャンプの早売りないのかよ?!」


「あ〜…。そういえば
まだ来てないですかね」


「私、裏みてきますよ。」
パタパタ


パタパタパタ

[STAFF ONLY]〃









「なぁ、ルネ
なんかアイツ埃っぽいな。」


「あ、すみません。
チョウチョだから仕方ないんです…」






「ミロさんていつも早売り派ですか?」


「いやー
普段は普通だけど、NARUTOがさ〜」


「あ〜、なるほど」


「ね。だから気になっちゃって。

コレ知ってる?秘密の情報
大蛇丸って、蠍座なんだぜ〜?」


「へー!そうなんですか」


ワイワイ〃




[STAFF ONLY]〃

パタパタパタ



「すみません〜、
いつもならもう来てるんですけど
今日は遅れてるみたいです」
パタパタ


「ありがとうございます。
無かったですかー。遅れてても、
そろそろだとは思うんですけどね…。」


「もうすぐっぽい?」


「えぇ〜…
どうしましょう。
入ったら電話しましょうか?」


「それもなんかなー…。
来るまで待っててもいいか?」


「あ、どうぞどうぞ
すみませんね…」





「ところで、お前らさっき誰かdisって
盛り上がってたろ〜」


「あ!聞こえてました?」


「ほらー!ルネさん〜(笑)」
パタパタ


「なんだよなんだよ〜〃
見かけによらず陰湿なやつらだなー!」


「やぁ、私たちの上司にですね…」




ルネはおもむろに口を開き
日頃感じている
こそばゆい胸の内をミロに打ち明けた





直属の上司
ワイバーンのラダマンティスの
眉毛が繋がっていることと




ワイバーン ラダマンティスの
眉毛が繋がっていること、





そして


ワイバーン ラダマンティスの
眉毛が繋がっていること…








ちょw


「おまえらさーwww」


「や、本当に!1度気になっちゃうと
駄目なんですって!」


「私はそこまで頻繁には会わないので
まだ大丈夫なんですけどね〜(笑)」
パタパタ


「ひでぇよなぁw
注意してやったらいいじゃんー!

すみません、眉毛の様子変ですよw?
眉毛繋がってますよw?って」


「いやいやいや、上司ですよ!?
無理ですって!付き合いも長いですし、
今更言えないですよ〜!
しかもそんなダイレクトに」


「そうかー?」


「そうですよ〜。」


「てか、俺あーんまりラダマンティスの事よく知らないけどそんなに凄いのかよ?」


「もう、凄いってもんじゃ… ねぇ?!」


「まぁ…(笑)」


ルネとミューは目を合わせて笑った
丸くなって肩を振るわせてるから






粉がすごい。





楽しそうだけど
ルネはいつか本人のまえで吹き出して、
大変な事になっちゃいそうだし
きっと眉害で困ってる奴は他にもいるよな

冥界町の人間関係が
色々崩壊する前に…


しょーがないよな

人助けと思って


「じゃあ、俺が一肌脱いでやるよ!」





「ミロさん〜!」


「任せとけって!」



俺はこの日、ジャンプとギャッツビー男の身だしなみセットを購入して家に帰った







〜次の日〜




ラダマンティスは
ここの花壇のベンチに来るってミューが
言ってたよな確か。

ラダマンティスの顔とかよく覚えてないけど大丈夫かなー?
あいつら曰く

『眉毛が東京ゲートブリッジの
真ん中を繋げた感じ』


見ればすぐわかるってことだったけど
一体どんな眉毛だよw




にしても
秋晴れ
いい天気

涼しい季節の日向ぼっこはいいね〜



ぬくぬく




うとうとしてたら
誰かがこっちに近づいてきた


(…お?)



顔をみたら、

そこには確かに
繋がった東京ゲートブリッジがあった




はわわっ-☆www





あいつワイバーンのラダマンティスだw


想像以上の破壊力
心のスカウターが音を立てて爆発した


それと同時に
俺の考えは確信に変わった

『あのままではいけない』





俺は任務を遂行すべく顔に東京ゲートブリッジを持つ男の元に近づいた


「こ、こんにちは。」


「ん?アテナの聖闘士…」


「ぼ、僕、聖域町のスコーピオンの
ミロっていいます」


「何の用だ?」



強面!!一瞬だけそう思ったその時、
額の東京ゲートブリッジを車が走ってく
幻覚が見えた

三巨頭、ワイバーンの迫力に負けた


イカンイカン!

気を強く持つんだ スコーピオン!




ガサガサ



「コ、コレ!
さっきコンビニで買ったんですけど、
家に同じのあるの思い出して!

ラダマンティスさん、
もうすぐ誕生日だって
お、と、友達に聞いたので、
丁度良かった!!
よかったら使って下さい!!!」



ゲートブリッジを走る車が増えた
右車線も左車線も

クラクションも聞こえてきた


それを見ながら震える手で
ギャッツビー男の身嗜みセットを渡した


このスコーピオン…
完全に威圧されてしまっている


とてもダイレクトに
眉毛繋がってますよwww
なんて言えなくなってしまった。
殺されちゃうよ〜


でも勇気を振り絞って!
頑張れスコーピオン!
オブラートに包んで伝えたらいいじゃない


「なんか、ラダマンティスさん
よく、か、鏡みて下さい」


「なんだ…?」


ギロッ



ひゃん!


「ほ、ほら、鋏で変なとこ切っちゃったら
アレだし、よく鏡見れば、人と違う、
なんていうのかな?
えっと、爽やかじゃない部分、爽やかじゃない自分、、、いや、えーっと
爽やかじゃない毛に気が付けるかもしれませんし」


ムッ…


「訳のわからないヤツだな…」


「す、すみません!すみません!
じゃあ、僕は、これで!!!」



こうして
俺のミッションは終わった



チャリンチャリン〜



東京ゲートブリッジが頭から離れなかった

車60台くらい通ってたよ?
笑えないレベルだよ〜 アレw

ワイバーンおそるべしw

そういえばアルデバランも1本眉だけど
あいつはそれを微塵も感じさせないから逆にすげーよな。
なんか急に会いたくなったな
(眉毛比べたいし)

夕飯うどん屋にでも誘おう〜♪♪




こうして
ひとつ大仕事を終えたミロは
愛車に跨り聖域町に帰るのであった











その夜

ワイバーンのラダマンティス宅
〜メゾン Y場〜





じーーーーっ


ラダマンティスは鏡を見ていた


(聖域町のヤツが身だしなみセットを
くれた…)


じーーーーーーーっ。



(爽やかじゃない毛…?


どこの事なんだ…

恥ずかしいな。
鼻毛でも出てたかな…)




チョキチョキ








時には
ダイレクトに言わないと伝わらないこともあるよね!



おしまい



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