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Happy Birthdayミロ
そわそわ………



そわそわ………



そわそわ………



パカッ(←携帯開)

………


パタンッ(←携帯閉)



そわそわ………


………?


………あいたの



…何そわそわしてるんだって?
そりゃアナタ
そわそわしちゃいますよ〜
だって俺、今日
誕生日なんだぜ?









〜Happy Birthdayミロ〜









パカッ(←携帯開)

………


パタンッ(←携帯閉)




…………



じーーー



今日は、ちえさんがまさかの長期出張で遠くに行ってしまった

俺は家で一人ぼっち

【RPGツクール】で村人のセリフをひたすら入力していたんだけど…


2時間やったらさすがに飽きた








寂しいもんだぜ?








そう、それで



今はモンスターの種類を50匹まで増やして
エンカウントと攻撃パターンの設定していたんだ







…なかなか出来てきたぜ

俺の【サソリクエスト〜アンタレスの花嫁〜】




ピコピコピコ…





敵も完璧だ
…このゴブリンみたいのが
『セーヤ』


こっちの小さい魔術師みたいのが『ヒョウガ』


このガイコツ戦士みたいのが
『シリュウ』




…んで、雑魚の王道、このスライム的なのが
『シュン』
かーわいい〜っ


でも瞬には秘密があって〜…

瞬に一定以上一定未満のダメージを与えると瞬が召喚魔法するんだ
すると出てきちゃう・の・が


『イッキ』



完っ全にお呼びでないねしかも一輝いると『逃げるコマンド』出来なくしてある


一輝クソ強くしたから
序盤で一輝に出会っちゃったら確実にパーティは粉微塵さ


はははっ
…気の毒だな



パーティは、主人公このミロ以外は基本黄金の奴らで〜

でも最初はみんな
ただの街の鍛冶屋だったり、花屋だったりして条件満たさないと仲間にならないようにした

だから序盤から一緒なのはアイオリアとカミュくらいだな




そうそう、さっきの一輝勝ったらレアアイテム落とすのよ

そのアイテムを持って、街の木下で瞑想してるシャカに話しかけるとだな……








ぶつぶつ……





ピコピコピコピコ……




〜しばらくお待ち下さい〜





ピコピコピコピコ…








………はぁ、


でもさすがに目が疲れたよなぁ…




セーブして
そろそろ止めるか〜








………………ピッ




ピロリン-☆


[データが正常に保存されました]






早くこの超大作を
誰かにやらせたいなぁ〜




フフッ……
















…………ふぅ、







ってか、もう夕方じゃん〜







パカッ(←携帯開)

………


パタンッ(←携帯閉)






誰からもお誘い無し…か



さみしいな……




まぁ、意外と、
こんなもんなのかなぁ〜??







ごろごろ…………





ごろごろ…………





「…………。」




ぼ〜〜〜







……と、その時


ピンポーン-☆




「??」

『シロネコヤマトでぇーす!』


ピンポ ピンポーン--☆





「…せっかちなヤツだなぁ
はぁーい今行きます



タッタッタ…





ガチャン



ギーーッッ




「はい〜


「ミロさんですね??大きなお荷物届いています」


「へー??」



どれどれ?





…………でかっ




「な、なんだこれ


1.2メートル四方くらいある
しかも無駄に可愛い箱w



「あの、サイン」


「あ、すみません

(……そう言えばこの配達員、マスクでほとんど顔が見えないけど泣きぼくろがあるんだな〜
声も髪色もアフロに似てるし
似てる人っているんだな)


サササッ



「中に入れるの手伝いましょうか??」


「…あ、どーも
てか、これ…クール便なんですね……」


「えぇ、大きい箱ってこれしかなくて…」


「…??」


「さぁ、そっち、持って下さい」


「あ、はい



せぇ〜〜のっ




「よぃっしょっと






ドサァッッ

『ぐぇっ……』



(ん…??なんか聞こえた?)



「………ふぅ。」


「あ、すみませんね


「いえいえ、じゃあ
わたしはこれで」


「はい、
ありがとうございました




「じゃっ」…っと宅配員は謎の敬礼をして去っていった…



ガチャン

バタンッッ-☆







「…………。」




じーー



クール便…


なんだろう…
カノンから鮭かなんかかな

でも差出人不明…っていうかよく見たら伝票ないし



じろじろ…







「…………。」





ガサガサッ












バ ンッ ━☆













「う、うわぁっ
なに なに




「…………」



勢いよく箱の中から出てきたのは
ケーキの形のおめでたい仮装メガネをかけた…

彼……







「ア…アイオリア






「ハ……
♪ハッピーバースデー
ミ〜ロ〜



♪ハッピーバースデー
ミ〜ロ〜」





………





♪ハッピーバースデー、
ディア、
スコーピオン〜〜〜〜」





「…………。」




「♪ハッピーバースデ〜
ミ〜ロ〜……………」






…なんでディアの後だけスコーピオンだったのか気になって仕方ない…。





パンッ-☆★





ビクッ







クラッカー不意討ち

ちょ、心臓に悪いよ






「……ミロ、」



「………??」




「誕生日おめでとう!!」



「あ…ありがとうっ



「…………」




…………




「ところで、そのメガネ…」



「…あ、これか?
ドンキで買ったんだ」



「ふーん
ていうか、おまえいつから入ってたのw



………うーん(*・_・)

「………1時間前(*^^ゞ」



はにかんだ(笑)







ピンポーン、

ピンポ ピンポーン-☆




「また誰か来た
はぁーい





ガチャ




『ミロっ!!』



そこに立っていたのは
やったぜ大成功の看板を持った
さっきの宅配員とムウ



「おまえら〜
あ〜宅配員やっぱりアフロだったのか


「アフロじゃないよ、わたしはただの配達員だよ〜
なんちって」

テヘッ


「ケーキも持ってきましたよよかったら一緒に食べませんか??」




「おおおなんてサプライズなんだっ



「誕生日おめでとう」
「誕生日おめでとうございます」




わいわい






……………みんな





………ありがとう






じわぁ〜



い、イカン
涙が









「ミロ、きみ…!」





やべ

ウルウルしてるの
アフロにバレたかな







「な、なんだよっ









「頭……、髪の毛に…



クラッカーのヒラヒラとか紙クズが……すごい勢いで絡まっているよ?」







…………え




さわさわ……





ガサガサガサガサ……〃




「…げぇっホントだ



「ははは、クセ毛は大変だなっ」



「アイオリア
お、お前が言うなよっ

くそ〜
取って取って、恥ずかしー




わははははは-


仕方ないですね〜

ほらほら〜〜










こうしてミロは
素敵な誕生日を迎えられましたとさ





おしまい

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あきゅろす。
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