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まだまだ現役じゃ
よたよた…

よたよた…



わしは聖域町の隣、
廬山町五老峰に住む
ライブラの童虎じゃ

なに、今はただの老人じゃよ


ふぉっふぉっふぉ…





よたよた…

よたよた…




今日は見事な秋晴れじゃ
イイ天気じゃのう



よたよた…






シャーシャーシャー

チャリンチャリ-ン



『あ━━



???

後ろから声が…
自転車?誰じゃ?



………?




キキーッ



「…おー?」


『老師〜〜


「おや、おまえさんは…」


「俺、俺
スコーピオンのミロ


「お〜久しぶりじゃのう」


「老師なにやってんだ聖域町まで来て一人で散歩??」


「なかなか鋭いのう、そう、
今日は天気がいいから気分転換で散歩じゃ」


「なるほどね、そうだよな〜
毎日朝から晩まで滝の前じゃ飽きるよな俺だったら17分で飽きるね






17分……






「……変に粘るのう」


「まぁね

あ……てかヤバい急いでカミュんちに行かなきゃいけないんだった
じゃあ、俺はもう行くよ老師、道中気を付けてな寒いから風邪引くなよ紫龍や春麗ちゃんにもよろしくなじゃっ



シャーシャーシャー…



…疾風のように現れて
…疾風のように去っていく

月光仮面のようなヤツじゃ…



さぁて
散歩散歩


よたよた…



と、歩き出した瞬間






『うわぁっっ


キキィ━━━ッッ
ガシャァァン━☆




『いてててて
『ってぇっ〜!!』





ミロの曲がって行った道の先から大きな音が聞こえた



(事故かの??)


急いで駆け付け見ると案の定
ひっくり返ったミロと自転車と
しりもちをついたペガサスの星矢がいた

周りには本やペン
ノート等が散らばっている




「も〜〜!なんだよ〜〜!」


「すまんよく前見てなかった大丈夫か


「ったく〜!大丈夫だけどさぁ…
あー…ノートとか汚れたじゃん〜
勘弁してくれよ〜、拾って〜」


「マジごめん


せっせ…
せっせ…



トントン…


「こんなもんこれで全部


「うん…多分。…ありがと」


「いや、本当に、悪かったな


「うん〜…」


「後で肉まんおごってやるから…
って
あーマズイっ遅刻だ、
ごめん、俺行く
ごめんな、また後でゆっくり
じゃあなっ



ガチャン、


シャーシャーシャー…





………


「ひでぇ……
行っちゃった……

………??
…あ、老師!」


「星矢、大丈夫じゃったか?」


「あ、ああ、大したことないよ!驚いただけさ

…今日さ〜珍しく氷河と図書館で勉強する約束したんだ
そしたらコレだよ、
ひょっとして勉強するなって事なのかなぁ??」


「ふぉっふぉっふぉ」


「なんてね、ははは!
…あ、いけね!俺も行かなきゃっ!待たせると怖いから…
じゃあ、老師、またなっ!紫龍や春麗によろしくなっ!」



タッタッタッ…



星矢も荷物をまとめて
慌ただしく行ってしまった




聖域町の人たちは
なんだか忙しいのう…





………



………おや?



電柱の影に、
本がまだ一冊残ってるぞ……?



………?



アレは…




テクテクテク…



じー……



















ウホッ





これは珍しい





エロ本か!?












…………。




じろじろ…




ほほう…。




《ロシア美人熟女SP 巨乳お母さんと僕のボルシチ》






……大変な事態じゃ


散歩どころではなくなってしまったぞい



わし、こう見えても実はまだピチピチ18歳

さっそく
五老峰に持ち帰ってじっくり拝見させていただこう…



サササッ



ササッ



ササササッ





心なしか体が軽いわい☆

ふぉっふぉっふぉ









〜五老峰 大滝前〜






帰ってきたぞい




どっこいしょっ……




キョロキョロ……




大丈夫…。




さぁて、
巨乳お母さんとやらを
拝むとするかいのぉ





ドキドキ…





ペロッ



「…老師!!」




!!!!!



春麗!?


か、隠さなければ!
隠す所!
隠す所…!

お、お尻の下くらいしかない!
ここに隠すしかない!!



ババッ



コホン……。



「む?春麗か……」



「はい、老師
春麗、ただいま『お、値段以上ニトリ』から帰って参りました



「ほ、ほう…
ご苦労じゃったのう」



「で、老師?前に頼まれていたドーナツ座布団を買ってきたのですが…」


!!!


今は座布団とか…
その辺触れてほしくない…


「は、はて?ドーナツ座布団??
そんな物頼んだかの?」


「もう老師ったら〜、最近毎日言ってたじゃないですか!
昨日も言ってましたよ、
『地面冷たくて〜ジジイ痔になっちゃったからぁ〜ドーナツ座布団買ってきてぇ〜ん』って!しかも5回も」


「そ…そうだったかの?」


「そうですよっ
で、なんだか座布団なのにサイズがあって…
特大買っちゃったんですけど、大き過ぎて座れないようだったら返品してくるので……」




ゴクリ………




「今、ちょっと、試しに座ってみてもらってもいいですか?」






今は マ ズ イ
お尻浮かせたら本の表紙が丸見えだもの…




「い、今は無理じゃっ!
立てないっ!」


「……?ろ、老師??どうかなさったのですか!?」


「ち、違うんじゃ、ほら、足が…の、足が痺れての」


「あ〜そうでしたか!待ってて下さい、今、手を貸します」



!!!!!



「ぃイカン!近づくな!!」


「!!!」



「あ、いやぁね、今、
わし、オナラしたんじゃよ」



「まあっ!オナラ!?
うふふ、なんだ、オナラならいつもしているじゃないですかぁっ
今日の老師ったら変ですね!」


「そ?そうじゃったか〜
ははは」



「うふふ
ほら、じゃあ、手を貸すので、一瞬立って下さいね」


立ったら
あのボインちゃんMAXのイヤらしい表紙が見えてしまう!


どうするんじゃ、わし!
どうする、ライブラの童虎!?




ドキドキ…



ドキドキ…




「さあ、手を


「あ…あぁ」


「いきますよ〜
せぇ〜〜




「春麗!」



!!!

し、紫龍!





「まぁ紫龍っ!
おかえりなさいっ」


「老師と何をやっているんだ?」


「あ、これ
座布団買ってきたからサイズの確認の為に一回だけ座って欲しいんだけど…
足が痺れて立てないみたいなの」



「ほう…。」



じろじろ……



「ふ〜ん(笑)」



(紫龍や、
状況を察してくれたか!?)




コクコク


「なるほどな。」




(さすがよ、紫龍!
助けてくれい…)



コクコク




右手で小さくOKサインしているのが見えた




…や、やった!







「それなら春麗、俺が老師を持ち上げるから、その隙にお前が座布団を下に入れるってのはどうだ?」


「ありがとう、紫龍じゃあそうしましょ」


「ああ、任せろ…


…………あっ!!


「!!!
どうかしたの!?」


「春麗っ!
お前の後方約20mの所でで蜥蜴座のミスティが決めポーズしているぞっっ!!」


「!!!!
やだっ☆うそっ!どれどれ!?」

クルッ





(今だ!…老師っ!
早くエロ本をこっちに!!)


(し、紫龍よ…!!)




ササッ




紫龍は本を受け取ると
すかさず背中とベルトの間に挟んで隠した



まさに一瞬の出来事
Super fine play!!


紫龍、
今日のファンタジスタは君さっ







クルッ

「紫龍、どこにミスティがいたのよ〜


「すまん、幻覚だった。ところで、老師の足の痺れが取れたようだぞ。」


「春麗、すまなかったのう、
もう一人で立てるわい」


「まあ、よかったじゃあ、さっそくコレに座ってみて下さい!」


よし…

よっこいしょ…っと




うーん…
ちょっとフィットしないのう…


「う〜ん、やっぱりちと大きいようじゃの」


「やっぱり大きかったですか…、じゃあ私、ちょっと返品しに行って来ちゃいますね


「ふむ…、悪いのう〜」


「いえいえ!じゃあ、行って参ります


タッタッタッ…








………



………



………





「行ったな」




「うむ………



ふう〜…紫龍よ、
おぬしのおかげで助かったわい
あのまま見られていたら…きっと春麗に『妖怪変態ジジイ!』と大滝に蹴り落とされていただろう…

大袈裟かもしれんが命の恩人じゃ
本当にありがとう………」
















「フッ………











100冊だ………」


















「?????」























エロ本100冊で勘弁してやろう」



















!!!!!






















み、見返りデカっwww

























しっかりした
お弟子さんですこと







おしまい

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あきゅろす。
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