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オリオン座流星群
毎年10月21日頃にピークを迎えるという今年もみんなの所にやって来ました



『なぁ、流れ星見て、消える前に願い事3回言うと叶うんだって!』


『え〜、本当〜?星矢それ、誰に聞いたの〜?』


『え?那智だろ、市だろ、檄だろ…あと、えっと
とにかく皆言ってたんだよっ!』


『…そういえば、我が師カミュも言ってたな。』


『春麗も言っていたぞ』


『だろ!だろ〜っ!?カミュや春麗も言ってた!ほら〜、やっぱり噂は本当なんだよ!あー、何お願いしようっ!腹いっぱいの焼肉にしようかな!?
悩むなぁっ!』




わいわい


がやがや







夜の星丘公園、ライトの消えた芝生広場に青銅聖闘士達4人の楽しそうな声が響く





テクテクテク……




「アイツら声デカいな〜離れててもすぐわかるよ…」



俺はスコーピオンのミロ
今日は青銅達に誘われて
アイオリアと一緒に散歩がてら夜の星丘公園までを見に来たんだ☆これから星矢達と合流するところ



「ああ、13、4歳くらいって一番声が大きい時期だもんな」


「…そうなのか??初耳だソレ


「む…??…違うのか??
皆そうなんだと思ってた…」


「へぇ〜
おまえそうだったの


「ああ」


「ふ〜ん
その時期ってさ今よりどれくらい声大きかったんだ


「あ〜…多分、多分だけど
今の声のボリュームがプチトマトくらいだとすると、あの頃はリンゴくらいはあったな!」




………


今プチトマト
あの頃リンゴ



ごめんアイちゃん、その例え
よくわかんないやw
なんなの?大きさ??大きさなの???





「へ、へぇ〜






「………………(*・v・)




あれ




「な、なになんでちょっと笑ってんの気持ち悪っ


「え?バレた??
いや〜、ね
我ながら上手い例えだったな〜、って思って」


「そ、そう…?」




…………。




…………。




…………。




…………。








…ほら〜

なんか変な空気になっちゃったじゃ〜ん






テクテクテク



まあ、そんなこんなしてたら
よし、星矢達のトコに着いたぞ





「うっす


「……あ!
ミロ〜!アイオリア〜!
遅かったじゃないか〜!!」


「すまんすまんところで流れ星もう見れたか


「それが、まだなんだよ!
…まあ座って。はい、座布団」


「おおサンキュー


「ねえミロ、アイオリア?」


「おう瞬、何だ


「知ってる??流れ星見て消えるまでに3回願い事言うと叶うんだって〜


「あー聞いたことある
やったことないけど…」


「今日やろうね〜
見れたら何お願いする??」


「どうしようかな……とりあえずギャルのパンティを〜…」


「…おまえは亀仙人か」


「…なんだよ〜そういうアイオリアは願い事何にするんだよ


「俺は〜……

「あ━━━━━ッッ!!」







「星矢どうした


「流れ星!今あった!!」


「なんだとっ☆うそー俺もみたいあっちの方


じーー。




「星矢〜、願い事は言えた??」


「あー全然ダメ、一瞬すぎて何も言えなかった…」


「そっかぁ〜


「3回は無理だよ〜
早口言葉のスペシャリスト、大手テレビ局の女子アナでも厳しいよきっと……」



『あ!あった!見つけたぞ!』

『うそっいいな〜紫龍そっちの方角??よしっ


じーー。



「星矢、諦めるな」


「アイオリア…
うん!頑張るよ」



『あ、今あったぞ!』

『え氷河もぃいいなぁ〜〜
どの辺りあの辺り俺もそっち見る


じーー。



「……そういえばアイオリアはマッハ5とかでパンチ打てるんだよな?」


「ああ」


「その感じでマッハ5で口を動かせば願い事3回言えそうじゃない!?」



『あ、またあったぞ!』

『また紫龍の方ガーン俺も見たい☆やっぱそっち側のが数が多そうだなよし

じーー。



「ああ、その手があったか!やってみる価値はあるな、よし、見えたらやってみよう」


『ミロ、おまえが見てる方向には落ちないんじゃないか??』

『…なにっ



「ねぇ、アイオリアは何の願い事するの〜??」


「俺??
俺は…ロト6の高額当選かな」


「そっか〜
面白みのない願い事だけど叶うといいね



………(・o・)お?

「……………おぅ…。」



『確かに、
さっきからそうだな………』

『だろ??
オレはあっちであの辺りを見るから
おまえ、こっち来るなよ?
オレと同じ方向見ないでくれよ』



『ちょ、氷河ひでぇー
今の聞いた酷いよな、な紫龍

『………』

『何か言ってくれよ傷つくよ





じーー。



『ちくしょ〜
覚えてろよ〜


……はぁ
てか、もう首が痛いよ
はしゃいだら疲れたよ
お風呂入りたいなぁ


じーー。





「あっ!焼肉やきに……」


「はは、残念!あれか、星矢の願い事は焼肉か?」


「へへっ!そう、バレた〜〜?」


「はははは、星矢らしいな……





その時、若き獅子の瞳は流れる星の姿をとらえた


そして次の瞬間



凄まじい速さで願い事をした

「ロトシックス高額当選」
「ロトシックス高額当選」
「ロコティッッ




ブチッッ




!!!!

















「ハァァア━イッッ












なんと
獅子座のアイオリアは
光の速さで

舌を噛んでしまいました













流れ星に
早口でお願い事をする際は
舌を噛まない様に気を付けましょう








おしまい









「ア、アイオリア!?ベロ噛んだのか!?」


「はあ。
(ああ。)」



タラッ…




「!!!!

………う…うわぁっ!
く、口から血が流れてるっ!大丈夫かよ!?」



「は、はいひょふ
(だ、大丈夫)」

ダラダラ…

「ひんはいひはいへ
(心配しないで)」

ダラダラ…

ダラダラ…




「なんか言ってる!怖い!怖い!
怖い!ミロ来て!」




「くそ〜あ〜首痛い
にしても悔っしいなぁ俺だけ流れ星見れないなんて…」



「ミロっ!!」


「ミロ〜っ!」




「へ?なに?」


「アイオリアがっ!」




「??」







………








か、顔が血だらけだ……

飯食った後のライオンみたいになってる











「ど、どうしたんだよ



「……ひははんひゃっへは〜
(舌噛んじゃってさ〜)」

ダラダラ


「え……なに??
下感じちゃってさ〜

…な、なにどうした
この期に及んで何言ってんだよ
今は感じちゃってる場合じゃないだろ
しかもなんでカミングアウトしたんだよこのド変態







「………」





(言ってねーよ…orz)


ダラダラダラ……
















おしまい

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あきゅろす。
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