[携帯モード] [URL送信]
降臨
俺はスコーピオンのミロ
の予定を全身にメモして
アイオリアに伝えに来たんだ


さっそく家にあがって今日のメモの武勇伝を話した


「それでさ…そしたら急にさ、『命が惜しければ、そのメモ見せろよ〜!筆ペンをよこせざんす〜!』って凶悪な雑兵に襲われたんだ

100…いや、200くらいいたかな
でもスコーピオンのミロは、一瞬たりとも怯まずに、瞬時に最高の道を見つけ出し、200の雑兵の隙間を縫いながら必死で逃げてきたんだ








………(・_・)


「…なんで今、嘘ついたんだ??

危うく一話飛ばしたみたいな雰囲気になるところだったじゃないか」



「あ、バレたテヘっ-☆


「しかもどうせ嘘なら、
頑張って200の雑兵を倒せよ〜
いや、せめて戦おうぜ!

なんの躊躇いもなく逃げて…
しかも途中から必死になっちゃってるじゃないか………」



「へへっご愛嬌ご愛嬌」




「にしても…、メモ、結構大変だったんだな。
悪かったな…
今度お茶でも奢るよ〜


ということで

じゃあ、さっそくおまえが一生懸命書いたその渾身のメモを見させてもらうとするか!」




「おう!じゃあ服脱ぐな



ガサゴソ



パサッ





………(;・o・)


「うわ!
思った以上に見づらいなぁ…」



じー…





「あ〜…ごめんなさいね

しかもさ、コレ俺が上からみて書いたから、普通に見ると字が逆さまなんだよな…」



「おう…」



じぃぃ〜〜〜〜っ



「どう〜??」




「むぅ………。

揺れるな、酔ってしまう…




………



ダメだ…
立ってふらふらされてると
イマイチ集中できない


とりあえず
そこに仰向けで寝っころがってくれないか?」






こ、こうかな??





ごろん





ドキドキ…



「よぉし!いい感じだ!

しかし筆ペン……本っ当に読みにくいなぁ…」



さらに顔を近づけて





じぃぃーー……




ドキドキ……



パンツ一丁で仰向けに寝かされたミロ




そんなミロの体を逆さに覗き込んでる風呂上がりのアイオリア…






妙な空気が部屋中に漂った



………


「………いやぁ、今の俺たちのコレ、完全にヤバいっしょ〜っ





「ははは、多少な」





「今、目の前にアイオリアの腹があるんだぜ…
なかなか恥ずかしいものがあるよ」



顔を両手で覆った




「すまん…もう少しの辛抱だから、じっとしていてくれ…」




………



………

「そういえばさ、よく漫画とかでありがちだよな
こうしてるところを彼女に見られちゃってさ『そっちの趣味があったなんて』って彼女が家を飛び出しちゃうの


「あ〜、ベタだね〜それ
アレだろ??
結婚してる場合は『実家に帰らせてもらいます』だよな!」



「そうそうそれでさ後から『少し冷静に考える時間をください』ってメールがくるの



「はははは、ベタだ〜」




ベタですなぁ



「てかメモ大丈夫??読み取れてる??」





「ああ、今のところ大丈夫。後はこの、非常に気まずい太ももゾーンだけ越えれば楽勝だ!」



「おう…」



「じゃあ、
さっさと攻略してしまうか

行くぞ…
緊張するなぁ

……………」


じ〜〜〜……







フ〜ッ フ〜ッ





「うおーっ息がかかる
くすぐったいだろ






「むう……。すまない


てか内ももらへんがまたさらに見にくくなっているんだ…

ミロもう少し脚を開いてくれないか?」





「???
何か言った




「ああ。もう少し、脚を開いてくれないかって言ったんだ」




「ごめん、今ボケッとしてて聞いてなかった…もう一回



ガチャ
『ただいま〜』




「もう少し、脚を開いてくれって言ったんだよ!」


「そっか〜、でも、やっぱりソコはじろじろ見られたら恥ずかしいな〜



「お願いだ、ミロ…
そこをなんとか!」



『???』




「たのむ…!その太ももの内側がどうしても見たいんだ!
脚を開いて、もっとよく見せてくれぇっ





『……。』

ガサッ


コロコロ (←じゃがいも)






…………(`・_・)!




…………( ・_・)??




…………(;・_・)まさか







い………(・o・;)いつからそこに…




…あ…これは…(・o・;;)








「…アイオリア…あなた…

そっちの趣味もあったなんてっ!
ばかぁーーっ!!」



「ち、ち、違うんだ!
待ってくれ!話を…!」


バタンッ-











べ……


ベタァァァァ━━━━ッッ













「そういえばさ、よく漫画とかでありがちだよな
こうしてるところを彼女に見られちゃってさ『そっちの趣味があったなんて』って彼女が家を飛び出しちゃうの



「あ〜、ベタだね〜それ
アレだろ??
結婚してる場合は『実家に帰らせてもらいます』だよな!」




「そうそうそれでさ後から『少し冷静に考える時間をください』ってメールがくるの



「はははは、ベタだ〜」



ベタですなぁ



はははは……ベタだわ〜




はははは……ないっしょ〜…



はははは…



ははは…











………リア



…イオリア





「アイオリア
おいっしっかりしろ









…………(;_;)






「元気だせよ〜、大丈夫だよ、きっと夜には戻ってくるって





「……うん。」




♪〜♪♪♪〜〜



「あ、メール…」




………




まさかこのタイミングは



「………

で…、なんだって




「………。
『少し冷静に考える時間をください』だって………」











ははぁ〜〜〜ッッ

どこまでベタなんだ……



嗚呼…今日はこの子に
ベタ神様が降臨なさった…
今夜はとことんベタ祭りじゃ



アイオリアよ
頑張りんしゃい








全身に文字が書かれた
パンツ姿のミロは
アイオリアの肩を叩き
何も言わずに優しく優しく慰めた




おしまい

[*前へ][次へ#]

14/34ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!