夏の楽し〜い企画
フットしか装着してない蟹飯、
両肩に卵を乗っけたサガさん、
そして英字新聞柄のスパッツの俺
まぁ、辰巳にお尻を叩かれたよね
サングラスは可なんだな〜
おっかしいよなぁ〜
講堂の席に着くと
アテナが出てきた
｢皆さん、お久しぶりです。今日ここに集まってもらったのは他でもありません
今年の【夏の楽し〜い企画】の発表です｣
｢は？｣
｢ミロ、『は？』はないでしょう｣
｢あ、ごめんなさいね……
で、アテナ、【楽し〜い企画】ですか??どうして【楽しい】ではなく【楽し〜い】なのですか??｣
｢え……
そこに食い付かれるとは思ってもみませんでした
いいですかミロ
伸ばし棒【〜】にはそれを付けた副詞や形容詞の力を増強する力があるのです、すごいでしょ??
自動販売機の【あたたか〜い】【つめた〜い】がその代表格です｣
｢…
た、確かに
説得力が劇的に増える
伸ばし棒〜恐るべし｣
すごいな〜
伸ばし棒すごいな〜…
………
アイオリア……
アイオリ〜ア
アイオ〜リア
……
コレだっ
アイオ〜リア
ﾁﾗｯ
フフフッ
ﾁﾗｯ
｢な、なんだよ……(･_･)??｣
｢ねぇねぇ、
アイオ〜〜リア｣
…えっ……(;･o･)
……さっそく！？
しかも副詞や形容詞って言われたそばから…
今回ばかりはこのアイオリアも返す言葉が見つからん…
むう…。話をそらすか…
｢お、おう？
あ、そうそう、全然関係ない話なんだが、この前天気予報で気温が前日比−８℃だったんだ。
本当かよ、と思ってたら本当にそれくらい涼しかったんだ。天気予報もバカに出来ないな｣
｢それって良純??すごいな良純
当た〜〜るな｣
…………(;;･o･)
ダメだこりゃ。
ほっとこう
｢ところでアテナ、
その企画の内容とは??｣
｢よくぞ聞いてくれましたシュラ
先ずは、再来週の土曜日に隣町の土手に花火大会を見に行こうと予定しています｣
｢な、なにっ！｣
｢花火大会だとっ｣
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
｢アテナ…
それは
手持ちですか??
打ち上げですか??｣
｢………ミロ、あなたは物事を斜めから見るタイプですね
普通に考えて下さい
わざわざ見に行くのです
花火は……
打ち上げです｣
｢Ｕ…Ｕ ＣＨＩ―ＡＧＥ☆｣
｢そうです
派手目です
たまには全員でイベントも悪くないでしょう??
恋人や家族を連れてきても構いません｣
｢なら貴鬼も喜びます｣
｢ほ〜う。｣
(カノンも来るかな??
聞いてみよう)
｢あの…弟子はどうですか??｣
｢カミュあなたは本当に弟子想いですね。
勿論OKです、青銅も邪武以外は呼びましょう
邪武以外は｣
邪武以外は…
うはー
邪武ｗカワイソス
｢どうして邪武はダメなんすか
｣
｢邪武は事あるごとに…いえ、
目が合う度に馬になりたいと懇願してくるのです｣
｢へ、へぇ〜
それは大変ですね…｣
…ということで
参加者全員浴衣着用という
浴衣ギャルうなじバッチリ(はらりチラリズムあり)ドキドキ悶絶大花火大会は決まった
｢浴衣で花火大会だって〜
すごいな、超楽しみだ
いくちゃん連れてく｣
｢ああ｣
｢じゃあ、ちぃも連れてこう
てか俺浴衣ない…
一緒に買いにいこうぜ｣
なんて
ウキウキわくわく
当日のことを話しながら帰路につくミロとアイオリアだったが
アテナ会館を出るときに
衝撃の光景に出会ってしまった
『お嬢様━━ｯｯ』
｢アレは
ユニコーンの邪武｣
『沙織お嬢様━━ｯｯ
ハァハァ
どうかｯｯ またｯｯ
この邪武を馬にして下さい━ｯｯ ハァハァ』
『ま、またお前か！
お前はここから先に一歩も入ってはならんっ！止まれっ！ええい！
沙織お嬢様はこの、辰巳徳丸が守る！
そいっ！！そいっ！！』
ﾊﾞｼﾝｯ ﾊﾞｼﾝｯ
『あああ……もっと…！
もっと激しく！！』
『な、なんだと!?気持ち悪いヤツだなっ！寄るな、バカ！そりゃっ！！』
ﾊﾞｼﾝｯ
『ああああ…
motto、motto〜ｯｯ！！』
………………。
｢…………凄まじい光景をみてしまったな…｣
｢……あの話は本当だったんだ……。｣
…………。
｢帰ろっか。｣
｢ああ………｣
性癖って怖いね
おしまい
……邪武ファンの方
ごめんなさい…(^^ゞ
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