短編集
キスをよこせ。 ※R18
腐男子平凡×男前強面
甘いのよ
…舌フェラが好きなのだよ。なので入ってないけど18禁。
高校生までは見ちゃだめよ。
「……」
「……」
「…いつになったら終わるんだ?」
「すまそ、あと2時間。今線画の終わったところだから」
「……明日じゃだめなのか?」
「すまぬ、今日はキスの日だから今日中に描き終わらなきゃいけないんだ」
「…キスの日?なんだそれ?」
「そんなきみのために説明しよう。
毎年5月23日がキスの日とされる。ぶっちゃけ僕も昨日初めて聞いたんだけどね。
1946年(昭和21年)、日本で初めてキスシーンが登場する映画「はたちの青春」が初めて上映された日が由来とされている。(※参考文献:pixv百科事典 さまざまなことが載っているので是非皆様もご利用ください。管理人)
と言うことで今日は日本の全腐系の人間が今日と言う日のうちに好きなCPを絵や小説を血眼になってかいているのさ。
そして僕もその一員なのさ」
「…俺には縁のなさそうな話だな」
「そうだね、まぁ腐系の人間とバカップルが喜ぶだけのことであって一般人のきみからすればまぁ縁なんてないでしょう。リア充爆発しろ。」
「りあじゅう…?」
「ああ、一般人との溝を感じる…。」
話しつつもペンタブのペンを動かす手を止めない。オレはこいつのパソコンをひょいっと除く。
……最近こいつがはまっている、なんちゃら巨人と言う主人公と背の低い男がキスをしている絵を描いている。
なんかこの2人はりばが良いとか殴りあい、最高とか言っているがオレにはまったく分からん世界だ。まぁそこはオレも理解している上でこいつと付き合っている訳だが。
とにかくこいつが好きなびーえるだかじーえるだか良くわからないしオレはふだんしと言うものになろうとも思っていないがこいつがかっぷりんぐとやらを語っているときのいきいきとした表情や、こうやって絵をかいている顔は好きだ。
いつものらりくらりとしていてなにを考えているのだかわからないが好きなものを熱く語っている熱のこもった目や真剣に絵をかいているときの合間に伸びているときの間抜けな声すべてが好きだ。
さっきはあまりにこちらに視線をやらなかったので恥ずかしいが少し拗ねていた訳ではあるがオレが話しかけれれば会話をしっかりしてくれる。
そう考えるとオレも機嫌が良くなりこいつから離れベットの上に寝っ転がりこいつの部屋にある漫画を読み始めた。
こいつの部屋は漫画が異常にあるため飽きない。最近読んでいるのは妖怪をブッ倒していく奴。古い漫画から最新の漫画まであるんだよな。こいつの部屋。
だからオレも飽きることなくこいつの部屋でだらだらしている。
漫画を読んでいるとこいつが伸びつつため息を吐いた。
視界に入ったので漫画を読むことを中断して後ろ姿を眺める。
やっぱり細いな。こいつ。
オレはガチムチではないが体格はそれなりにいい上顔は三白眼のせいで普通の状態でもこわがられる。見た目は不良そのものだ。
…別に不良ではないけどな。これでもそれなりに頭は良いし喧嘩もやっていない。ただ部活で空手をやっているためそこらの不良より強いことは自覚している。
そんなオレに比べこいつは基本インドアだからひょろいし何考えているかわからないし顔も運動神経も学力も普通だ。
……まぁオレたちがどう付き合ったかはまたいつか話そう。
オレはそっとこいつの後ろに立ち、こいつに呼びかけた。
「なぁ」
「んー?どしたのー?」
先ほどは呼んでもこちらを向かなかったが今回はオレが距離が近いところで呼んだからかこちらを振り返った。
そんなこいつに口と口を合わせた。
本当に軽く、時間にすれば1、2秒ほど。
口を離したらオレはまたベットに寝っ転がり漫画の続きを読もうとしたがその前に未だきょとんとしているこいつが話しかけたので漫画を手に持ったまま読まずにこいつとの会話に関心を向ける。
「…どしたの?」
「いや別に。したくなった。キスの日だからかもな?」
そう言って笑えば顔を真っ赤にした。
そのあと手で顔を覆いこうつぶやいた。
「……あーそう言えばぼく、リア充だったわ。忘れてたー。ごめんね、世のみなさん。ぼくはまだ爆発しないわー」
…りあじゅうというのは良くわからないが爆発はしないようだ。良いのか悪いのかわからないが良いのか?
「もーキスの日と言うことなので、キスシーンの絵を描くより恋人にチューしてよっと」
「…は?」
言われた意味が解らず聞き返すがなにも言わずオレの方に来て読もうとした漫画を取られベットの隣にある目覚まし時計の置いてある小さな机に置くと、
ベットに押し倒された。
オレの上に身を乗り出し顔の左右に手を置いた。
「…お前、絵良いのかよ?」
「あはー恋人からちゅーされて我慢できる男はどこにいるんかい、って言う話だなー。
……もうバカップル上等、お前といちゃつきてぇ。」
「っ」
飄々と話していたこいつが急に口調を変え、真剣な目、絵をかくときと同じようで、でもその目の奥にある『男』に息が詰まる。
「かわいい。愛してる。」
「お、れも、だ」
「はは。お前が根を上げてもキスするけどいいか?」
「はっ…。先にお前が根を上げるんだろ…?」
「言ったな?嫌でも辞めてやんねえから。覚悟しろよ?」
「上等……ぐ、んんん?!」
上等だと返そうとしたが言い終る前に口を食われた。
初っ端から舌を奥に突っ込んでくる。苦しさに抗議しようにも口を食われているためなにも話せねぇ。
次に口内を舐めまわしてくる。オレも負けないよう舌を絡めようとするけれどうまいことオレの舌を避けて口内を舌で擦ってくる。
「っ…っっ」
段々呼吸が出来なくなってくる。今のオレの力ならばこいつを引きはがすことはたやすいことだが、それはなんとなく負けた気持ちになるので押し返さず、こいつの細く薄い背中に手を回し、もっとと強請る。
それに答えるかのようにこいつはさらに激しくしてくる。
先ほどオレの舌を避けていたが次はオレの舌を逆に捕まえようとしてくるので、次はオレが逃げる。
こいつは避けることも得意だが追うことにも長けているらしい。抵抗むなしくすぐにつかまってしまった。まずい、と思った瞬間に思いっきりじゅううううう、と音を立て舌を吸われた。
「…〜〜〜っ!!?」
力が一気に抜ける。オレは舌を吸われると一気に体の力が抜け、行動がかなり鈍くなる。
しかも力が抜けた瞬間を見計らったかのように、一瞬口を離し吸われた状態のオレの舌はいきなり離されたことによりまるでこいつに舌を差し出すかのようなことになっていた。
頭がぼんやりとしているうちに舌を口に咥えられ上下に動かしてくる。
「っ、うあ、…はっ、や…」
じゅぶ、じゅばっと下品な音を立て上下に動かされる。…所謂舌フェラ、だ。
これはオレが一番苦手。腰がずんっと重くなり、力が入らなくなるのだ。
こいつが上下にすることにより唾液がどんどんオレの口内に入っていき、でも溢れ出し頬を伝っていく。その伝っていく頬の感触さえもいやらしく感じる。
そろそろやばい、ともう負けでもなんでもいいから引きはがそうとするが舌を吸われた上こうやって吸われながら上下に動かされたことにより力が抜けきってしまったようだ。
それでもなんとか引きはがそうと震える手で背中に服に皺が出来るぐらいに握り締めていた、だが舌フェラされていくうちにその力すらも失っていった。
段々と服の皺が減って行き、ついに手は離され、むなしくベットの上に落ちた。
手の力だけでなく足にも腰にも、もはや舌にも力が入らなくなってしまい、もうされるがままになっていた。
そして本当にオレが根を上げてもキスをし続けてきた。
完璧に力の入らなくなったオレの舌を解放したかと思いきやまたキスをした。
次は、耳に、舌を入れてきた。
むず痒くて、身を捩らせたかったが体の力が入らないオレはなにも抵抗できず、それを甘受するしか道はなかった。
くち、ぐちぐちぐち、じゅうううう
「あ、…ううう…、あ…や、め、!」
ちゅ、れろれろ、ぴちゃぴちゃ
「うあ、…ひ、あっああ…!」
一旦オレを開放すると耳元でささやいてくる。
「はっ…。かわいい。もっと見して。その顔。もっと見たい」
「うあ、もっ、やめ、くれ…。」
「やだ」
オレの哀願はすぐに却下され耳に息を吹きかけてきた。
「うあああっ」
「かわいい。大好き。BLやGLよりも、大好きな作家さんよりも、親友よりも、親よりも大好き。
……だから、もっと見して」
「うあ、っや、さわ、な」
「さわるの、だめ?じゃあこうしちゃおっと」
「やめ、んんん」
オレのあれを触ってきたので拒否すると次はこいつのあれをオレのに擦りつけてきた。
それも拒否しようとしたら黙らすかのように口にキスをしてきた。
そのまま擦られて、声はすべてこいつの口内で消えた。
口内も舌で捏ねられてどちらもぐちぐちといやらしい音を立てた。
このままこいつが3回イクまでその行為は続けられた。
「あーあと1時間じゃもう絵描けないなー。1日遅れになるけど明日投稿しよっと。」
「……」
「あは。ごめんねースイッチはいちゃってー。」
あの後俺らは風呂に入りいろんな液体を流したあと眠ってしまい、あと1時間で今日が終わろうとしていた。
オレはいろいろ恥ずかしさのあまりこいつの顔を見れない。
「気持ちよかったよー。ありがとー」
「……おれも」
「そっかーぼくだけじゃなかったんだね。よかった。」
こいつの声色がとても明るかったからちらっと顔を見た。その顔は幸せです、と書いてありそうなぐらいの笑顔だった。
ついついそれに見とれてしまった。
「愛してる」
…その顔を見てつい出てしまった言葉。
こいつは驚いた顔をしたあと、顔を真っ赤にした。
「…ぼくも愛してるよ。だからこれからも一緒に居てね?見捨てないでね?」
「当たり前だ。ずっと一緒にいるし、見捨てる理由なんてないさ。」
「うん。ありがとう。ぼくもずっときみのとなりにいるからね?」
「わかった。ほら、そろそろ寝るぞ。」
「うん。」
ちゅ、と先ほどとは違う、優しいキスをオレの唇に落とした、
「誓いのちゅーね?これ」
と、可愛らしい笑顔と共に。
その後、オレがやり返し、こいつもやり返し、そしてまたやり返しを繰り返しているうちにこいつが盛ってしまい、次は本番になってしまったのは言うまでもない。
おわり。
2013/5/23 キスの日、と言うことで今日二時間かけてかきあげました。
今日友人がキスの日のイラストで苦戦していたのを思い出しまして。イラストはたいへんそうです。私絵をかくのがへたなのですごいと思います。
今回初めてR指定物を書きました。
ねっとり前戯が好きなもので…。趣味に突っ走ってしまいました。舌フェラは私のロマンです。そして一物と一物の擦りあいが好きすぎて。
もうキスの日関係ない気もしないでもないですがまあ、書いている本人が楽しかったので、許してください。楽しかったです。はい。楽しかったです。
本当はほのぼので終わらせようかとも思ったのですが、書いているのが夜中なのでハイテンションになりました。いやっはー
平凡×強面なのは完璧趣味ですね。楽しい。
今回は名前は出しませんでしたがこのふたりはシリーズ化する可能性は大です。日付イベントのふたりです。
ちなみにタイトルを言っているのは強面さんではなく平凡さんです。
これからもエロを追及していきたいと思います。それではまた。
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