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短編集
嘘つきはもうすぐ

きみは言う。

「いつになったら泣くの」

僕は言う。

「泣かないよ。」



「うそつき」

「なにが」

「泣かないじゃないんでしょ。」

「どういう意味。」

「泣けないんでしょ」

「ちがう。」

「ねぇ」

「なに」

「泣いてよ」

「いやだよ」

「じゃあ笑って」

「笑ってるじゃん」

「違う。本当の意味で笑ってよ。」

「だから」

「泣けないなら本当に笑ってよ、ねぇ」

「無理だよ」

「どうして」

「無理だから」

「理由、教えて」

「わからないから。」

「……」

「本当の笑顔ってなに。泣くってどうするの。僕にはわからないよ。」

「…辛いの」

「本音言うと辛いとかもわからない。あは。面倒くさいね。もう話しかけなくてもいいよ」

「それは無理。本音聞くまで一緒にいる。いや聞いてもずっといる」

「はは。期待せずにまってなよ。」

でもね、感謝はしているの
嘘つきだらけの僕を見つけてくれたのはきみだけだったから。
嬉しいの。そんな僕を見ても隣にいてくれるって約束してくれたのはきみだけだけだったから。
もう少しで本当の笑顔、わかる気がするよ。






嘘つきはもうすぐ












崩壊、するかもしれないよ?きみのおかげで



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