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忠犬の日常


「・・・なんでそんなこと言うんだ」

あれま、完全にマイナス思考にになってるな・・・

「いや、だって・・・はっきり言ってウザい。」
「・・・・・・は?」

貴祐さん。かなり驚いているようだ。
・・・クッソ、どんな表情でもイケメンだなコノヤロー。

「俺がアンタと“あの人”を嫌いになることはない。
これははっきり断言できるよ。」

そんなの、俺が昼寝を自ら禁欲するのと同じくらいあり得ない。
マジでそのレベル。

そう伝えると、彼は心底吃驚した!!って顔をした。

「つーわけで。そういうの言ってこないでね。ウザい。」
「あ、ああ。分かった。」

うん。素直で宜しい。

あ、でもちゃんと謝らなくちゃだよね。
それと、訊きたいこともあるし・・・
とりあえず。

「一旦休憩しませんか?
お茶飲んで気分入れ替えましょう!話はそれからで。」

もう午後だしね。
丁度お菓子も朝作ってきたから置いてあるし。

おっと、大事なこと忘れるとこだった。

今、書類などを片付けている彼は氷堂貴祐さん。
風紀委員長で、
俺の上司で、
恩人で、
飼い主で。
・・・俺にとってこの世で尊敬に値する数少ない人の一人。

ちなみに普段の彼はとても堂々とした、見た目通りに豪快で、横暴で、暴れるのが好きな男前な兄貴。
って感じの滅茶苦茶な人だけれど。

こういうところは面倒くさくもなんだか愛らしいと思える、魅力的な人間だ。

・・・俺なんかと違ってね、はーと。

とまぁ。
そうこうしてるうちにお茶の準備ができましたよって。

さーてと。
・・・この流れからどうやって謝ろうかな〜。
やー、困った困った。




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あきゅろす。
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