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忠犬の日常
さて、始めようか。

――宮無学園。
金持ちの坊ちゃんたちがこっぞって集まる、幼稚舎から大学部まである一貫校。
中高は全寮制。

・・・そんな多感な時期に男ばかりの環境にいるせいか、生徒や教師のほとんどがゲイかバイ。

この学園では家柄、容姿、成績などが優れた生徒ほど人気があり、そんな人気の生徒のほとんどには親衛隊というファンクラブが存在する。

運営は生徒主体で、イベントなどは殆どが生徒会主催だったりする。

あ、ちなみにうちの学校の生徒会は
人気投票によって決まるから、自動的にみんな親衛隊持ち。そして会長は圧倒的な権力がある。

その生徒会と同じくらいの権力を持つのが風紀委員会。
学園内の取り締まり、イベントなどでの見回りなど、かなり忙しい役職である。

こちらは完全に実力制で少数精鋭。
ただし、イベントなど人数が必要なときは各クラス2〜3名、運動が得意な生徒が駆り出されたりする。

あー、各学年SクラスからEクラスまであったりする。

さてさて、学園の説明はめんどくさいから一旦ここで終わり。

俺の名前は緋乃庵。

今年から宮無学園の忙しい風紀のクソ忙しい風紀副委員長をやらされる。

なぜ態々?っと思うじゃん?

・・・俺ね、ここの学校で、会長と委員長の忠犬って呼ばれてるんだ。

まー、うん。・・・飼い主には逆らえないよね。

ちなみに去年の時点で風紀一学年代表だったんだけど、これまた委員長の指名でした☆

はぁ〜、もちろんやりますよ?
やるけどさぁ
・・・なんでこんな重役を俺に任せちゃったのかな?

マジ勘弁してよ。
俺にも一応やることはあるんだってばよ。

あれかな、俺が昼寝ジャンキーなの忘れてしまってるのか、飼い主殿は。

隙を見つけて必ず昼寝に抜けてやる!!
俺を副委員長にしたことを深く後悔するといいよ!!




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