忠犬の日常 只今、忠犬君は無気力です☆ 4月某日。天気は晴れ。 そして只今、俺は中庭で現実逃避中。 ・・・だってさぁ、仕事ってめんどいじゃん? いくら俺の飼い主様だからって、犬にデスクワークやらせようとするなんて、どこの鬼畜だよ。 俺は好きなこと以外でじっとしてるのが嫌いなんだよ。 アンタだって知ってるでしょ? ・・・とまぁ、そんなこんなで仕事をサボっております。 どうも緋乃です。 なんかね、もう新学期なんですって。 はぁ〜、嫌だねェ。 ずっと眠ったまま目が覚めなくなってほしい。 つまり死にたい。 つっても、そんな勇気も気力も微塵も持ち合わせていないのだけれど。 でもね、俺思うんだ。 前風紀副委員長はこんなに仕事量あったか?と。 ・・・え?俺の気のせいかな? マジで俺、普段の倍速で動いてるつもりなのよ? でもさ、働けど、働けど、事案が減らないコレ如何に。 え?俺が前副委員長よりもノロマなの? それともこれが普通なの? 通常運転でこれなの? だとするならば、ちょっとばっかし人増やした方がよくね? じゃないと俺死ぬよ?主に過労と心労で。 そんな死因は嫌なんだけど!! マジなんで? ・・・一人で悩んでも答えは出そうにない・・・ つー訳で、委員長に訊きに行こうか! はい決めた、今決めた! そんなこんなで風紀室戻ろう。 ――もう俺は仕事をサボっていることをすっかり忘れて ・・・というか、もはや 「なんでここに居るんだっけ?」とすら思っていた。 [次へ#] [戻る] |