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忠犬の日常
始業式だよ、全員集合!!

(・・・帰っていい?)


今日は天気がいいな〜、昼寝日和〜。

・・・なのに。

なぜこんな朝からイライラしなくちゃならんのかね・・・

え、何を言ってるのかって?
分かんない?・・・まぁざっくり説明するよ

・・・そのまえに。
うちの学校では、生徒会と、風紀とかの大きな委員を合わせて実行委員会と呼んでるんだけど、
この実行委員はイベントなどで何かとよく合同の仕事がきたりする

今日そんなイベントの一つ、始業式があるらしいんだけど・・・

・・・いや、忘れてた訳ではないんだけどね。
むしろずっと頭から離れてなくて憂鬱の種でしたよ。
とうとう学校が始まってしまうんだよ最悪じゃね?

・・・んで。

今日、一般の生徒が十時集合のところ、俺ら実行委員は七時半ごろ打ち合わせになって、
今イベントホールにみんな集まってるわけだけど・・・

「なにを!!君から仕掛けてきたことだろう!!」
「っざけんな!お前からだろ!!」
「なんだと!!・・・宜しい。ならば戦争だ!!」

ほんと朝っぱらから元気良いよね〜・・・

今俺の目の前で喧嘩おっぱじめようとしてんのは、ウチんとこの中山君と、放送委員会の横田君。
実行委員会では言わずと知れた犬猿の仲な二人。

周りの皆様は完全スルーされて、各々自由にしてらっしゃるけれどね
俺の飼い主様二人は完全にウザがってんだよね・・・
いつまでたっても打ち合わせを始められないから。

・・・はぁぁ〜嫌だぁぁ〜めんどい。もうヤダぁ

それでも仕方がないので俺は中山君の肩を軽く叩いた。

「中山君〜、それくらいにしてくれない?
じゃないとそろそろ俺、貴祐さんと那凪さんにヤツ当たりされちゃうから」

苦笑いで言う。いや、マジで恐ろしいけど。
中山君は周りを見渡してはっとした顔をして、その後頭を下げたた。

「あ・・・ごめん、緋乃ちゃん。・・・サーセン委員長・・・」
「いいよ、でも貴祐さんにサーセンはないと思うよ」
「いや、なんか・・・うん」

こらこら。お前貴祐さん顔ひきつらせちゃってるよ。

「なんかって・・・まぁいいや、・・・横田君も勘弁してくれないかな?」

なんて笑顔で言ってるけど内心イライラしてるからね。

横田君は少々顔を赤くしながら頬を掻いた。
・・・何故赤くなったの?

「あ、ああ。今回は君に免じて許そう」
「・・・ありがとう」

もちろん笑顔はひきつってます。
まぁ俺の仕事はしたよ

あとは飼い主殿にお任せだ。


「ふぅ、やっとか」

やっぱりイラついてらっしゃったー!!
那凪さんが椅子から立ち上がる。
その表情は素敵な笑顔ですが、部屋が寒い。

俺寒がりなんですけどちょっとー…



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あきゅろす。
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