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忠犬の日常


引き続きメシ食ってます、俺と竜ちゃんです。
半分ぐらいは食べ終わってんだけどね。

・・・つーか、よくよく見ると竜ちゃんの目の下も黒くね?
やっぱお疲れなんだね、竜ちゃんも。

貴祐さんのためだけじゃなく、これ本気ではやいこと解決させなきゃまずいね。

「・・・ねー、竜ちゃん。今、不良どもは何でバカ騒ぎしてんだっけー」

空いているとはいっても無人な訳じゃないからなるべく小声で訊いてみた。

竜ちゃんは口に含んでいるカツ丼をちゃんと飲み込んでから口を開いた。
そういう礼儀正しいとこやっぱ好きだわー。じゃなくて。

「・・・確か、トップが変わったせいでなんか派閥が分かれたらしくって、それが対立しまくってるらしい?」

あー、ありがちな迷惑事案だな。
ってか、説明が雑すぎやしないかい、竜ちゃんよ。

・・・ん?新トップって・・・たしか、あの子だったよね。


・・・あーね。そら分かれるわ。


「トップのあの子超平和主義者だもんね〜。穏便派か武闘派か、って感じかな?」
「そーそ。マジ迷惑な話だよな」

竜ちゃんはあんまりあの子の事好いてないもんね〜

「そうー?俺はあの子の考え方は好きだけどねー?竜ちゃんは嫌い?」
「嫌い・・・とかじゃねーけど、ムカつくな。」

うっわ、すごい顔しちゃってるよ、竜ちゃん(笑)

「えー?なんで?」
「あんなのただの偽善者じゃねーか。」

まー、竜ちゃんケンカ大好きだしねー

「つーか、アイツのモットーなんか、お前が言ってた言葉パクって猿真似してるだけだろ」
「俺の真似してもつまんないだけなのにねー」
「・・・あんなのお前の真似ともいえない劣化版だ。そんなんただのカス野郎だろ」

そもそも俺がカスなんだけどね。カスの劣化版って何だろうね?
・・・て言うか、それだと俺が善人ってことになるよねー?

「あはは、・・・手厳しいねー竜ちゃんは」

まー、多分竜ちゃんはそんなこと思ってないんだろうけど。
よっぽど気に食わないんだねーあの子の事。

っとここでうどん完食!!あー、おいしかった。
そしてコーヒーが丁度来ましたよ、お兄さん神かよ!!
なんてベストタイミング!!

すると竜ちゃんの眉間にまたしてもしわが!!

「お前、まだ仕事する気か。」

・・・あーバレたー

「キリのいいとこまでは今日中に仕上げたいなーって思ってね」
「・・・そのまえに、説教あるの忘れんなよ」

あ、そうだった。忘れてた。

「・・・仕事しながらでいい?寝る時間なくなるし」

ダメですよね。分かってます。

「・・・今回だけな」

っでっすよねー、許される訳n

「・・・え?いいの?」

聞き間違いかな?

「今・回・だ・け・な!!」

うおっしゃーーー!!!!

「ありがと竜ちゃん!ちゃんと聞くからね、声帯の無駄遣いにはさせないからね〜!!」

というわけで、なんと今回は正座お説教じゃないようです。

・・・竜ちゃん、なんか気使ってる?
そんなわけないか。

とりあえず。ゆっくりコーヒーでも飲むとしよう。



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