忠犬の日常
2
さてさて。
竜ちゃんに連れられてやってきました食堂です。
とりあえず、お説教はディナーの後で。だっそうです。
末恐ろしや。
あ、ちなみにうちの学園には食堂が校舎と寮にあるんだど、こっちは校舎の方だ。
夕飯は大抵の奴が寮の方で食うから丁度すいていた。
まぁ、時間もちょっと遅いしね〜。
この分なら二階に上る必要はないね!やった!!
ということで近場の席に向かい合って座る俺達。
「そういえば竜ちゃんもメシまだってめっずらしいねー」
卓上のタブレット端末を手に取ってメニューを見る。
「まぁ、なんか最近雑魚が騒いでてな」
同じようにメニューを見はじめる竜ちゃん。
「あー、例の不良がバカやってるってヤツかー。・・・よし俺天ぷらうっどーん〜」
ついでにブラックコーヒー。
「それ。一般の奴らにも被害がいってたりして面倒な事になってたりとか、いろいろあってな。
じゃ、俺カツ丼ー」
そんな重要なことをあンの飼い主は・・・
マジなにやってんの?一回縛っときゃよかったかな?
「・・・ごめんなー竜ちゃん。手伝えなくって」
「いや、お前滅茶苦茶忙しいだろ。
・・・仕事すんのは良いけど、ムリすんなよ?」
もうヤダこいつ、なんでイケメンっぽいこと言うわけ。
このイケメンが。
「・・・あはは。わかってるよー、それぐらい。ダイジョーブ、俺はそんなヤワじゃないよ〜」
こうやって竜ちゃんが俺の最低限の生活リズムは管理してくれてるしね(笑)
竜ちゃんは不満そうだけどねー
おっ!そうこうしてるうちに
イケメンお兄さんが俺の天ぷらうどんを持ってきてくだっさた。
・・・てか、竜ちゃんのもキター!!
「有難うございます!いただきまっすー!!」
うひゃー!テンション上がるね〜
やっぱ、ここのメシ最強だわー!うまそー!!エビフライやっふー!!
あ、ちなみにコーヒーは食後にしておいた。
「・・・お前のそのテンションなんなわけ?」
あっれー、竜ちゃんが若干ドン引いてる?
そんなん知るかーい!!
「そりゃ、おいしーメシが食えるんだぞ!?テンション上がんない訳ないじゃーん!・・・ずるっ、ん〜幸せだー!」
「・・・楽しそうで何よりだ。ん、やっぱうめーよな、ここのメシ。」
(・・・庵、だいぶん疲れてんな)
「うんうん、ってなに竜ちゃん、俺の顔になんかついてた?」
「・・・んにゃ、なんも。一口やる。」
「まじで!?ありがたくいただきます!!・・・お米うまー!!」
・・・なんか俺の顔見た竜ちゃんが辛そうだったんだけど。
気のせいかな?そーだといいな・・・
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