SSS
性的欲求を抑えろ?殺す気ですか
土方は明日健康診断になっていた。
診断にあたっての注意事項に
『性行為等は尿検査の際タンパクがでる恐れがありますので、検査前日はお控え下さい』
と書いてあった。
今日は一切ムラムラしてはいけないと思う土方の側では総悟がお昼寝中。
スカーフとアイマスクを外し、無防備に寝顔をさらけ出している。
「可愛い。チューしたい。けど待て俺!今日1日の我慢だ。」
寝顔を見てはブンブンと顔を振り、仕事に集中させる。
「んっ……あ…」
(何だこの色っぽい声!!無視だ無視。意識するな。)
「んんっ……ここは…ダメ…土か…」
「無視なんか出来るかコンチクショー!!!」
これ以上同じ部屋にいたら大変な事になると土方は部屋を飛び出した。
*******
「今日はミントン日和だな〜。」
丁度仕事を終えた山崎が部屋に戻っていた。
「新しいラケットも買ったし、今日はそれを…………って、えええぇぇ!!!!副長!!!!!」
副長室を通りかかると土方がガシガシと柱に頭をぶつけている。
「何やってんですか!!!」
「煩悩を消してんだよ。」
血だらけで振り向かれて「ヒッ!」と声が上ずる。
「煩悩?どうしたんです?」
「どうしたもこうしたもねぇよ!明日健康診断で今日一日は禁欲せろってよ!あんな可愛い奴前にして禁欲か?殺す気かコノヤロー!!!」
「副長お気を確かに。」
「あ〜そうだ。山崎、俺に根性焼きしろ。」
「ちょっ!!!!そんなの俺が出来るわけないじゃないですか!!!しっかりしてくださいよ!」
「俺は別に至って普通だけどぉ〜?」
「普通の人は柱に頭打ち付けたり根性焼きしろなんて言いませんよ。」
「違げぇよ!こりゃ修行なんだよ!今日だけ煩悩を消す修行なんだよ!」
土方はまた柱に頭をぶつける。
「やめて下さいよ!柱が血だらけになんでしょ!」
土方より柱を気にする山崎。
「んじゃ俺にどうしろってんだ!」
「隊長と一緒にいなけりゃいいじゃないですか。」
「やってるが総悟の奴が俺の所に来んだよ!何だあれ。襲ってほしいのか?突っ込んでほしいのか!!?」
「只からかいたいだけだと思いますよι」
「そうか、総悟を俺の所に来らせなきゃいいんだ。山崎、総悟を縛って部屋にでもブチ込んどけ。」
「えええぇぇ!!俺はそんなの出来ませんよ!!」
「俺の診断が終わるまで縛ってて、終わると同時に縛り&目隠しプレイを………って、何連想させんだクソがぁぁ!!!」
今度は山崎の頭を柱に打ち付ける。
「痛たたた!!!副長、痛いですって!!!」
「うるせぇ!根性焼きすっぞ!!いや、むしろ俺にしてくれぇぇ!!!」
「もう!あんたうるさいよ!!」
最終的にはあまりのウザさにキレた山崎。
その日は……いや、健康診断が終わるまではそんな会話がずっと続いたのだった。
診断が終わった直後、すぐに総悟を襲いに言ったのは言うまでもない。
おわり
仕事場の人が健康診断前日に「今日は禁欲生活だ!」と嘆いていたもので(笑)
.
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!