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SSS
社会人×学生A
 
大学の学食――



全く手を出してこない恋人に総悟はイライラしていた。


「何で手ぇ出してこねぇんだよ!!この世の中どうなってんだよ!!」

「まぁ、落ち着けよ。」


総悟の友人、高杉はまぁまぁとなだめる。


「だって、夜電気を消して布団の中で待ってても普通に隣に入って来て寝るだけですぜ!!おい高杉そりゃどういう事だ?一辺死ぬかコラ!」

「お前、切羽詰まってんだな。襲ってみれば?」

「襲ったさ!!けどあのヤローすんなりとかわしやがったんでぃ!!」

「あ〜ι彼氏?警察官って言ってたもんな。」

「あいつのご飯に毒とか媚薬とか混ぜて体の自由を……」

「待て待て!それ犯罪だから。うんι」

「はぁ〜、土方さんとエッチしたいな〜。」


視線を下げると近くにいる女子の話が聞こえてきた。


「え〜ちょっと何それ〜!!」

「ンフッ、これ?彼氏のキスマークvV」

「うわぁ、独占欲強っ!」

「でも、超嬉しいよ。『お前は俺のもの』みたいな感じで。」


笑い合いながらその場を過ぎ去っていく。



「・・・・・・キス、マーク…。」

「え!?総悟!!?」

「キスマークでさぁ!!」


バンッと机を叩き立ち上がる。


「ちょっ、皆見てっから!!落ち着け!」

「キスマーク…何かヤラシイ感じしやせん?今度はこの作戦でぃ!」


熱弁するのはいいが周りからの視線に気付いてないのだろうか。


「――と、この眼帯男が言ってやした。」


前に座る高杉を指差す。


「・・・・・・は!!?」


周りの視線が一気に高杉へと注がれる。

「そんじゃ、高杉話聞いてくれてありがとな!」


ニッコリ笑いながら爽やかに去っていく。
勿論白い視線は高杉に注がれたまま。


「おいコラ!!ちょっ待て!!戻ってこい!!」



その後高杉は周りに誤解を解くのに必死だった。













――そして夜――



「土方さん!」


ベッドでゆっくりしていた土方の上に股がる形でダイブした。


「Σグホッ!!うっ…何だよ。」


総悟は何も言わず土方の胸元を乱すと首筋に顔を埋めた。

そしてチュッと音を立てて顔をあげる。


「……あれ?」


見るがそこには所有物の印がついていなかった。

キョトンとしてまたもや同じ行動をとる。だが結果は同じ。


「何ででさぁ。」

「えっ、何してんの?」

「キスマーク……付けようとしたんでさぁ。何で付かないんでぃ。」

「それは……お前の付け方が悪いんだよ。」


いきなり土方が総悟の腕を掴みグルッと半回転した。さっきとは逆で総悟が下で土方が上だ。


「え?」

「キスマークってのはな……




チュッ




こんな風につけんだよ。」


総悟の首筋に赤い跡。


「土方…さ…」

「ほら、もう寝るぞ。」


真っ赤になって目を開いている総悟の頭を優しくなでる。


「今の…」

「キスマーク。誰にも見せんじゃねぇぞ。」

「へい!!」


満面の笑みで土方に抱き付く。



そしてその夜もいつも通り、何もせずに寝た。

ただちょっと総悟の寝顔が嬉しそうだっただけ。






土方とのエッチまでもう一息!!!





おわり


総悟が土方にキスマークを付けようとしてる所を書きたかっただけです。




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あきゅろす。
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