SSS
銀魂裏話2(カブト狩り)
山に来た真選組一同。なんとしてでも金のカブトムシを探さなくてはならない。
それぞれ作戦を立てて各々行動する事になっていた。
「よ〜し!総悟は俺と一緒にしような〜!」
「へい。」
近藤は総悟を連れて行く。それを見ていた土方はなんとなく面白くない。
「おい山崎!」
「はい?」
「2人を見張れ。こんな山ん中2人きりにさせるか。」
「ん?別に局長は沖田さんに何もしないですよ。」
「わかんねぇじゃねぇか!まだ近藤さんだってムラムラする歳なんだよ!それに最近色気づいてきた総悟だろ?ヤバイ!!ヤバイ!!俺なら総悟と2人きりになった瞬間襲うぞ!!」
「わかりました、副長が沖田さんと2人きりにならないように副長を見張ります。」
土方はギロッと睨むと刀をゆっくり抜いた。
「山崎くん、行ってくれるよね?ん?それとも今ここでズタズタに……」
「すんませんっした!!!行ってきまぁす!!!」
逃げるかの様に2人の後を追ったのだった。
―――
その頃総悟はただ呆然と近藤を見ていた。
「近藤さん……ソレι」
「これか?これはハニー大作戦だ!!」
全身に蜂蜜を塗りたくったゴリラが笑う。
「さぁ、総悟にも塗ってあげよう。脱ぎなさい。」
「へ?」
総悟が一歩下がると近藤が一歩近付く。
「お、俺はいいでさぁ!」
「何言ってるんだ。この作戦だと絶対上手くいくから。さぁ。」
「いや、本当遠慮……うわっ!」
漫画ではお約束☆総悟は木に躓き後ろに倒れる。
それをチャンスとばかりに近藤が迫ってきた。
「さぁ、総悟。」
「か、勘弁してくだせぇ。」
手を上げるわけにもいかず、近藤が腕を伸ばしてもギュッと目をつぶるだけだった。
その時―――
「あんたー!!!何やってんだバカチンがぁぁ!!!!」
突如草むらから飛び出してきた山崎が近藤にタックルをくらわせた。近藤は勿論ぶっ飛ぶ。
「局長!!あんた沖田さんに何しようとしてんですか!!」
「えっ、いや、俺はハニー大作戦を…。」
「何ですって!!?ハニープレイ!!?あんたって人はぁぁぁ!!!」
「Σグフッ!!」
山崎の重い拳が近藤に入る。
「沖田さん行きましょう!俺が守ってあげますから!」
「山崎……。」
別に近藤はやましい事を考えていた訳ではない。ただ純粋に総悟にハニー大作戦をしてもらいたかっただけなのだ。
それを山崎が勝手に勘違いをしているだけ。
山崎は総悟の手を引いて山の中を歩く。
土方に会って総悟を渡してしまうと今度はマヨプレイだ。
「沖田さん!!」
「ん?なんでぃ。」
「いいですか、局長や副長に見つかったらダメですよ!ハニーとマヨまみれにされて大変な事されますよ!!」
「何かよくわかんねぇけどわかった。」
「本当はコレ、俺が着るつもりでしたが沖田さんに譲ります!!これを着てれば見つからない事間違いなし!!」
総悟に渡したのはあのカブトムシだった。
「え、何このダサいの。」
「カブトムシのモビルスーツです。」
「モビルスーツか!!んじゃ着まさぁ!この世のモビルスーツは全て俺のでさぁ!」
「いいですね!くれぐれも2人に見つからないように!それじゃ、俺は皆の所に戻りますから。」
「おう、あんがとな〜。」
こうして総悟はあのカブトムシを着ることになった。
実はそんな裏話。
おわり
近藤さんはイヤらしい感情なんて全くありません。山崎の考えがイヤらしいだけです。
.
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!