SSS
土初期沖+兄ミツバ話2
※初期(兄)ミツバの話です。
土方は自分の部屋なのに凄く居心地が悪かった。
原因は部屋の隅でどんより落ち込んでいるミツバ。
(土)「あの〜ミツバさん、何で俺の部屋にいるんですか。ってか暗いですよ。」
(ミツバ)「俺……どうしよう…。」
(土)「何が?」
(ミ)「聞け土方!今日総悟とドラマを見てたんだよ。そしたら総悟が『姉ちゃん欲しい』って言ったんだ!!」
(土)「あ〜ι」
別に総悟には変な意味で言ったのではないがミツバは何かとショックを受けたらしい。
(土)「だからって何も俺の部屋で落ち込まなくてもι」
(ミ)「うるせぇ!ここの方がいるだけでお前に嫌がらせが出来るんでぃ。」
どんなに落ち込んでてもサドの部分はサドらしい。
一時膝に顔を埋めていたが何かを決心したようにゆっくりと顔を上げた。
(ミ)「土方、俺決めたよ。今日から俺は"姉ちゃん"になる。」
(土)「Σぶっ!!!」
思いもしなかった答えに土方はついつい飲んでいたお茶を吹き出した。
(土)「ケホッ、ゴホッ、ミツバさん落ち着いて。」
(ミ)「俺は兄ちゃん兼姉ちゃんになる!!」
(土)「何言ってんですか。」
(ミ)「と言うわけだ。土方、化粧道具かせ。今から姉ちゃんになってやる。」
(土)「いやいや、俺がそんなもん持ってるわけないでしょ。」
(ミ)「お前は変態だから絶対持ってると思ったんだけど。」
(土)「持ってませんから!」
(ミ)「テメェ不所持により士道不覚悟で腹切れ。」
(土)「どんな士道だ!!!けどミツバさん、総悟も変な意味で言ったんじゃないと思いますよ。だからそんな事しなくても……。」
(ミ)「ちょっ、土方!俺横髪をクルクルってして上に上げたら可愛くね?これ姉ちゃんになれんじゃねぇか!?」
(土)「あぁうん。ってか人の話ちゃんと聞こう?」
(ミ)「俺って顔はいいから化粧なんかしなくてもいっか!!よし土方、女物の着物持ってこい。」
(土)「ミツバさんの身長に合う着物はありませんよ。ってか止めません?」
(
ミ)「何だ?俺の美しさに照れたか?着物っつってもミニミニのやつがあんだろ。あれでいい。」
(土)「あ〜はいはい。持って来ますよ〜。」
もう何を言っても無駄だと思った土方はミツバの好きにさせる事にした。
監察から借りてきた着物をミツバに渡すと早速着替えだした。だが男物と女物のは明らかに着方が異なる。
(ミ)「おい、この帯紐はどうすんだ?ってかシリコンは?おっぱいがない姉ちゃんになんだろ。」
(土)「端から見たらただの変態な兄ちゃんだよアンタ。」
(ミ)「兄ちゃんじゃなくて姉ちゃん!」
(土)「へいへい。」
一応は着ていくものの、ハチャメチャな着方だった。
(ミ)「これでいいんだっけ?」
(土)「いや、全然違うし。着れないなら最初から言って下さいよ。」
土方はしぶしぶミツバの帯等をほどいていく。
昔女遊びが激しかったお陰で何となくだが着付けの順番がわかるのだ。
(ミ)「土方、やっぱり総悟はお前にやらん。」
(土)「やっぱりも何も俺にやるつもり全くないでしょ。」
(ミ)「総悟は昔俺と結婚するって言ってたもん。」
(土)「はいはい。昔の話ね。」
シュルシュルと紐が外れ前がはだけた瞬間、障子がサッと開いた。そこに立っていたのは総悟。
「「・・・・・・。」」
(沖)「・・・・・・えっ、何やってんの?ι」
総悟の瞳孔がかっ開く。どうやら変な誤解をしてしまったようだ。
(土)「総悟っこれは!!」
(ミ)「これはあれだよ?ιなんやかんやでアレさ。」
(沖)「何やかんやでアレって………『ミツ土で土方の誘い受け』ですかぃ!!?それとも『ミツ→→→←土方』で今からヤっちゃうつもりだったとか!!!ミツ土ハァハァ!!!グッジョブ兄ちゃん!土方さんの弱点はうなじでさぁ!明日は土方さんの分まで働きやすからどうぞ激しい一時をお楽しみくだせぇ。ヤベッ!!超萌える!!!」
そう言って総悟は満面の笑みでスキップしながら部屋を出て行った。
取り残された2人はと言うと……
(ミ)「テメェのせいで妹が何か変なのに目覚めちまったじゃねぇか!!!どうしてくれる!!!死んで償え!!」
(土)「あんたがこの格好だから悪いんだろ!!大体何で俺が受けなんだ!!!」
そこから女装の事など忘れて2人の痴話喧嘩が始まるのでした。
おわり
何か初期ミツバがやたらと人気だったのでノリで書いちゃいました。
総悟がほとんど出てきてないしι
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