SSS めったな事はするもんじゃない(3Z) (沖田)「高杉!!お願いがありまさぁ!」 (高杉)「な、何だよ改まって。どうした?」 (沖)「俺に色気を教えて下せぇ!!」 (高)「………は?ι」 (沖)「土方さんを誘惑してみたいんでさぁ!俺にはどうも色気とやらがたらねぇ。だから、お願い!」 (高)「いや、理由はわかったけど何で俺?」 (沖)「高杉色気ムンムンだから!!」 (高)「あ……そうι」 (沖)「で、でうすればいいんですかぃ?」 (高)「えっι……じゃぁまずは流し目からいくか。ちょっと机に座れ。両手を付き軽く後ろを見る。そして目を細めて顎を少し上げろ。」 (沖)「ん?こうですかぃ?」 (高)「違う。もっとエロく!『アハ〜ン、土方さんvV』って言ってみな。」 (沖)「『あはぁん、土方さん。』」 (高)「おい。誰が棒読みで言えっつった。もっと吐息混じりで『アハ〜ン』だ。」 (沖)「『ハ〜ン』…。」 (高)「それただの溜め息だろ!そうだ、あれだ。エロい事考えろ。『あなたとヤりたいんです』って思いながらしてみな。少しだらしなく口を開けんのもまた一つの方法だ。」 (沖)「エロい事、エロい事……誘うように……『アハ〜ン、土方さんvV』」 (高)「そう!それでいい!じゃぁ次はその後の仕草だ。」 (沖)「へい!」 高杉とのお色気レッスンは遅くまで続き、その夜土方の家まで向かった。今日は泊まってさっきのお色気を実践するらしい。 食事も終え、総悟は土方が風呂から上がって来るのをソファーの上で待っていた。 土方の足音が近づいてくる。 (土方)「総悟〜お前もう寝……」 (沖)「アハ〜ン、土方さんvV」 高杉から言われた通りに実行。見ると土方は固まっていた。 (沖)(やった!成功!?) そう思った時、土方は総悟の肩をガシッと掴んだ。 (土)「総悟!お前熱でもあんのか?具合悪いとか?ん〜熱はねぇな。今日はもう寝ろ。疲れてんだろ。大丈夫か?」 (沖)「…………。」 襲ってくると思いきややたら自分を病気扱いしてくる土方。 (土)「温かくして寝ろよ。何かあったらすぐ俺起こせな。じゃ、お休み。」 総悟を寝室に運ぶとそう言って土方は部屋を出て行ってしまった。 (沖)(……高杉の野郎、明日殺してやりまさぁ。) やり場のない怒りは明日高杉に全部ぶつけることにし、ふて腐れながらも黙って寝る事にした。 めったな事はするもんじゃない。 おわり [*前へ][次へ#] |