SSS
土方家物語C
※土方と初期沖は夫婦です。子供もいます(誠也:せいや)。以上をふまえた上で大丈夫な方はどうぞ
↓
↓
↓
2月3日――今日は節分。
土方が見廻りから帰って来ると中から楽しそうな子供の声が聞こえてきた。
「おには〜そと!ふくは〜うち!キャハハハハ!」
「ただいま〜。」
「あっ!ちちうえ!」
誠也は一目散に玄関に走って、帰ってきた土方に抱きついた。
「ちちうえ〜ちちうえおかえりなせぇ!」
「ただいま誠也。何してたんだ?」
「あのね〜豆まきしてたの。ほら!」
誠也は豆の入った袋を土方に見せた。
「一杯入ってるな〜。」
「うん!ははうえがね、いーっぱいくれたんでさぁ!」
「そっか〜。」
土方は誠也の頭を撫でると総悟がいるであろう中庭に向かった。
「ただいま〜。」
「あっ、お帰んなせぇ。」
「お前外に出て風邪ひくなよ?」
「大丈夫ですって!」
総悟は今第2子を胎内に宿している。誠也が生まれる時程ではないがかなり過保護だ。
「お〜トシ、お疲れさん。」
奥から鬼のお面を着けた近藤がニコニコしながらこっちに来た。
「うちの大将が何やってんだ。」
「誠也と豆まきしてたんだよ。誠也、父上にも『鬼は外〜』ってしてやれ。」
「うん!」
誠也は小さな手に豆を一杯掴むと土方に投げる。
その姿がなんとも可愛らしい。
「総悟〜カメラねぇか?」
「今撮ってるからちょっと待って。」
総悟は嬉しそうに誠也と土方を写真に収めていた。
「母上に『福は内』ってしてやれ。」
誠也は嬉しそうに総悟に豆を投げる。
「ふくはうち〜。ふくはうち〜!」
「ありがとう誠也。」
「あかちゃんにもふくはうち〜!」
「あかちゃん喜びまさぁ。よかったね〜、お兄ちゃんが福を呼んでくれたね〜。」
総悟はお腹に手を当てて幸せそうに笑う。
「おには〜そと!ふくは〜うち!」
今年一年、何事もなく皆楽しく過ごせますように。
おわり
はい!大人気、土方ファミリーでした。長いこと放置ですみません。そしてまだ第2子が生まれてないって言うねww
土方ファミリーには幸せなってもらいたいですね。
[*前へ]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!