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ポケモン小説
目が追う相手(アニポケ・ハルカ→シュウ・シュウ→ハルカでそれぞれ独相)
気づいてしまったかも・・・。

きっと、私が今

気障なアイツに抱いてる、この感情は。


コンテスト会場で

つい緑の髪の毛を捜してしまう、この感情は。


不意に目の前に現れたときの


この高鳴る胸の正体は。


絶対これまでたくさん戦ってきた、様々なコーディネーター達に抱いている、

ワクワクした感情だけじゃないわ。

ハーリーさんやサオリさん達に抱く、純粋に勝ち負けとか美しさを競いたいって

感情だけじゃないわ。


これはそう。

うん。この正体はまぎれなく・・・。



ねえ、シュウ。

この感情は、私をきっと私を強くさせるわ。

もっともっと、もっと。

私は私を、磨きたい。

あなたの隣で、恥じない自分でありたいの。


でも、それって本当に難しい。

気づいてしまったからには、尚の事。

私はそんなに器用じゃ無いし、もちろん駆け引きなんて出来ないわ。

でもね、

真っ向勝負で仕掛ける事で新しいあなたを知れる事、

私とっても大好きかも!


だからこの気持ち、これからも大切に、大切に育てていくわ。









ポケモンセンターに入ると、よく知った笑い声が聞こえ、

すぐにそちらを振り向いた。

そこには、気がつけばいつも当たり前のように目が追いかけてしまい、

居なければ必死に探してしまっている、彼女の姿。

彼女と話しているのは、まだ僕の彼女の認識が「気になるコーディネーター」

くらいだった頃から彼女にやたらとちょっかいをかけ続けている

紫の髪と緑の服がどぎつい、裏表の激しい青年だ。


ふと、思う。

昔から事ある毎にちょっかいをかけていた少女が、

今はあんなにも美しく成長した姿を見て、

はたして彼はいったいどう思って彼女と接しているのだろう、と。


僕自身思うのだ。

彼女が4人グループで旅をしていた頃、出会うたびに口にしていた

「美しくないね。」

当時も最初こそ本音で言っていたその言葉は

どんどん彼女の気をひく為の言葉となって行っていた。

そして今。

今は、その言葉は彼女に、最も相応しくないと思う。

むしろ、彼女に会った時の僕の感情の方が、よっぽど美しくないとすら思う。


ぼうっと見ていると、彼がこちらに気づき、彼女もこちらを向いた。




ああ、反則だ。

君はなぜ、そんな顔をする。



その、

花が一気に開花した様な満面の笑顔が、僕を見つけての物であるという事実への

心の底から湧き上がるような自惚れにも近い喜びと、


僕以外の男が見ている前でそんな無防備で魅力的な笑顔を見せるなという勝手な苛立ちの

両方の感情が交差する。


でも、もう前みたいに余裕を構えた態度なんて取れる訳も無く

僕はただただ君の笑顔が嬉しくて、

締まりの無い表情しか出来ないのだけれどね。


ああ、本当に君を前にすると、僕は全く美しくないね。









〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございましたっ!

ちなみにこのシュウサイドの話、

シュウがハルカを見つけて幸せな笑顔を浮かべた時点で
その周りにいる女性陣は卒倒物なので、
ハルカも気が気で無いという設定です。むしろシュウよりもハルカの方があせっています。

そんな二人の心境を完璧に把握してるハーリーさんは
勝手にやっててよね、という冷めた思いと、
ちょっとムカつくわね、という苛立ちと、
もうあんた達いい加減にくっついちゃいなさいよ、という人生の先輩的な視点で
なんともいえない気持ちになっています。


細かい設定ですみません。

ハルカ→シュウ
と、
シュウ→ハルカ
視点で書きました。

この二人+ハーリーさん大好きなのです。まさかポケモンでこういった展開になると

予想していなかったので、本当に驚きと、こいつら、可愛いなーって思いでいっぱいです。

最後になりましたが、どなたかに楽しんでいただければ幸せに思います。







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