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おジャ魔女シリーズ小説
まさるとはづきの修学旅行(どっかーん・まさる×はづき)
修学旅行一日目、奈良での自由行動の時間。

お土産通りでは修学旅行独特の値切りの口上や笑い声が飛び交う。

そんな中、どれみ達六人もお土産を見るために右に左にきょろきょろしながら露天を見回っていた。

「なんかさー、みんなさー、いつの間にかいい感じになってるよねー・・・。」

どれみがため息勝ちに、仲良さげにお土産を見ている林野君とかよちゃんを見て言う。


確かに周りにはいい雰囲気のペアがいたるところにみられる。

「ぼやかへん、ぼやかへん!」

あいこがどれみを元気付けるようにドンっと押す。

「うわぁ〜!うぅ・・・だってぇ〜」

振り向いたどれみの力ない顔に皆笑いが漏れた。

「藤原」

と、隣からはづきを呼ぶ声がした。

「ん?」

皆が声の方を向くと、そこには矢田君がいた。

「まさるくん。どうしたの?」

呼ばれたはづきが聞くと

「中山に土産買ってやりてーんだけど、何買ってやったらいいかわかんねーんだ、ちょっと付き合えよ。」

矢田君が少し照れた風に言う。

はづきは皆がにやにやしながら返事を促しているのを感じながら

「ええ、いいけど・・・」

でも、最初に約束していたのはどれみ達なので、少し遠慮勝ちに答える。

「あたしらは気にせんといてー!」

「しおりちゃんのためだもん、どーぞどーぞ。」

はづきの意図を汲み取ったのか、あいことおんぷが背中を押してくれたので、

こんどはもっと元気に

「うんっ!!」

と返事をして矢田君の方へかけた。


〜まさるとはづきの修学旅行〜



少しぶらぶらと露天を見てまわってからまさるがポツリと言う。

「なあ、藤原、あのオレンジの髪の奴、だれ?俺、前にも会った事あんだけど・・・」


「えっ!?そうなの?」

「まあ、つっても前はぶつかっただけだったけど・・・。」

「そんな事があったの・・・。」

「でもあん時もあいつ、藤原の事気にしてたみてーだったから・・・。」

んー・・・とはづきは少しあさっての方を見た。

「あの子は、フジオ君って言って、私たちとは・・・何て言うのかしら・・・

 ライバル・・・?みたいな物なのかな・・・。」

どれみはフラット4を許して、すっかり心を開いているようだが、

はづきからしてみればハナちゃんを奪おうとした時の事が頭に残り過ぎていて、

さらにフジオを見ると腕の中にいたはずのハナちゃんがいつの間にか人形に摩り替えられていた時の

あの体から力が抜ける様な恐怖を思い出すので、正直あまり話題に触れたくない相手ですらある。

「あいつ・・・藤原達に会って、すっげー喜んでるみてーだったな・・・。」

まさるは少し拗ねているふうに、違う方向を見て言った。

「あれは、私はどれみちゃんが凄いんだと思うの。

 あの人達は私達にすっごく酷い事をしたのよ。私は今でも見るだけで、嫌な気持ちを思いだすもの。

 きっとあいちゃんやおんぷちゃんだってそう。
 
 でも、どれみちゃんはホントの笑顔で接っしてるから・・・。

 だから、あの人たちもあんなに楽しそうに話せるんじゃないかしら。」

うふふっと、笑顔でなぜか少しずれた返答をするはづきに、

まさるも、ふっと笑顔が漏れた。

「そっか・・・。」

どれみ達に救われた過去の自分を思い出し、自然にそんな言葉が出てきた。

「あっ!ねぇ!この鹿さんのキーホルダーしおりちゃんにいいんじゃないかしら?
 
 とっても可愛いし、きっとしおりちゃん、少しでも奈良を感じたいと思うから。」

一つの露天で止まって、はづきが言う。

「おー。そうだな。やっぱ藤原に来てもらって正解だったな・・・。じゃあこれ・・・」


そういいかけてまさるは、はづきがキーホルダーでは無い、ある一点をじっと見ている事に気づく。

「・・・と、これも下さい。」

「っえ?」

はづきは驚いてまさるの方を見る。

「それ、欲しいんだろ?中山の土産買うの付き合ってくれた御礼。買ってやるよ。」

「えっでも!い、いいの?」

「別に。せっかく一緒に見て回ってんだから、いんじゃね?でも、誰にも内緒だからな。」


「ふふふっ・・・。ありがとう、まさる君。」


「かーっ!若いってのはええねぇ!!こっちまで恥ずかしくなってくるわ!

 えーいっどんっとまけたろ〜っ」

そう言って露天のおばさんが品物をくれて店を離れてから、

まだ集合時間までには少し時間があるので、まさるとはづきは少しさんぽする事にした。


「それにしてもまさる君、何で私があの鳥さんのブックカバー欲しそうにしてるって分かったの?」

「そりゃ分かるだろ。藤原、すっげー凝視してたから。」

「えっ、そんなにっ!?・・・うん、でも、そうかも。

 だってあのブックカバーの鳥さん、鳩笛さんに似てたんだもの。」

「藤原、お前、そんな理由で・・・。」

「そんな理由なんかじゃ無いわ!まさる君、本当にありがとう。大切にするわね。」

「・・・おー。」



             fin













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最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
気づかれた方も多いと思いますがこれは修学旅行一日目の自由行動で、
どれみがハナちゃんの魔法でモテモテになってた時(笑)、しおりちゃんにお土産を買いに行ってからのまさるとはづきサイドのお話です。

内容が薄いと感じられた方がいればすみません。

おジャ魔女、大好きなんです。多分アニメでは一番好きです。
台詞一言一言が心に暖かくて・・・。

そして恋の方面も、どのペアも本当に可愛くって、(ピンでも一人一人が本当に大好きなのですが、)
やっぱり一番好きなのは、はづきとまさるのペアです。
甘酸っぱくてじれったいのが・・・。かわいすぎます。

小竹とどれみのペアやむっちゃんと長谷部君のペアなどもきゅんきゅんしますよね。




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あきゅろす。
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