ラノベ系小説
関わって動いた話(キノの旅・シズ、陸、フィー)
〜関わって動いた話〜
いろいろと複雑な理由が重なって国を追い出されてしまった男がいました。
男は緑色のセーターを着て、腰に刀を一本刺していました。
彼は旅を通して、それなりの相手ではどうにも相手にならない位の腕の、刀使いとなりました。
ある時彼はいろいろと複雑な理由が重なった場所で一台のバギーを見つけました。
彼はそれに乗って旅を続ける事にしました。
ある時彼はいろいろと複雑な理由が重なった白い犬を拾い、お供につけて旅を続ける事になりました。
その時彼は、それはいろいろと複雑な理由がある訳ですから、国に帰って元凶に復讐をしようという思いでいっぱいでした。
それはもう、その為になら死んでもいい、むしろそれを成し得てそして死ぬ、それ位の覚悟でした。
白い犬は内心では、できるなら彼と旅を長く続けたいと思っていたので
あらゆるところで隙があれば復讐を止める事を提案しました。
ですが最終的に彼の人生を決めるのは彼の意思であるのは当然の事で、
そしてまた、彼があの国の試合で優勝する可能性はほぼ確実で、
彼が意思を変える事が無いのは分かりきっている事でした。
なので白い犬もまた、彼と死を共にする覚悟は持っていました。
内心では彼と共に生きて、そこに居たいと願いながら。
そして白い犬の願いは・・・。
彼と白い犬は、それからいろいろな国を巡り、そして移動も兼ねて海の上に浮かんでいる国に入国しました。
そこにはいろいろと複雑な理由が重なって国の中に居ながら居場所の無い、白くてエメラルドグリーンの瞳の女の子がいました。
旅人は自分でも知らないうちにこの女の子の居場所として選ばれていました。
そしてこの女の子は、全くといっていいほど表情には出しませんが、この居場所を気に入っていました。
ところが、女の子がそれはもう全くといっていいほど表情にださなかった為に、彼はその事に気がつきませんでした。
そして彼は女の子が一番言われたく無い言葉を言い、
その結果、女の子自らでその居場所を潰しかけ、更には自分も死んでしまおうとしました。
内心では彼と共に生きて、そこに居たいと願いながら。
そして白くてエメラルドグリーンの瞳を持つ女の子の願いは・・・。
今日も緑色のセーターを着た男と白い犬と白くてエメラルドグリーンの瞳を持つ女の子はバギーに乗って旅を続けます。
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ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
もし、どなたかに気に入っていただければ幸せです。
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