銀魂小説
いつもの道でイレギュラー(沖神・オリキャラの女の子)
いつもの定春の散歩道、もう出会って喧嘩する事そのものが習慣のようになっていた金髪。
今日も当たり前の様にその姿を見つけた。
ニヤリと笑って飛び出そうとしたその時。
いつもとは違う、イレギュラーな存在が間に割り込んできた。
「あのっ!!新撰組の沖田さん、ですよね?」
華奢で可愛らしい着物を着た、町娘が沖田の姿に被さった。
「あの・・・初めてお姿を見た時から、ずっとお慕いしておりました。
よろしければ、お付き合いいただけないでしょうか。」
そう言って女の子は頭を下げた。
頭を下げた事により見えた沖田の顔は、
いつもとはどこか違う、違う世界を見るかのような冷めた目をしていた。
「 おじょうさん。あんた、好きな食べ物はありやすかィ?」
そんな冷めた目で言った言葉は、全然今の流れとは関係の無いもので。
女の子は戸惑って頭を持ち上げた。
それでまた、沖田の姿が見えなくなって、神楽は少しだけほっとした。
「 えっ・・・ええ。チョコレートケーキが好きです。」
「普通はそういった物が好きだよなぁ。女ってのは・・・。」
聞こえてきた言葉は幾分か口調の柔らかいものだった。
そして続いて声が聞こえる。
「 あんたみたいな普通な人には、もっと近くに、
あんたに似合った普通な人間が居まさぁ。」
そう言うと、ザッと遠ざかって行く足音が聞こえた。
「っ!!待ってっ!!それでも私はあなたがいいのっ!私じゃ・・・駄目?」
そう聞く女の子に足音が止まり、声が聞こえる。
「 そうですねぇ。
例えばアンタが、仮に素昆布を好きになって、事ある毎に俺に喧嘩ふっかけて来て
変なエセチャイナ語を使いだしたとしたら、少しは目に入るんじゃないですかィ?」
「 ・・・そう。・・・いつものあの娘、か。
・・・分かったわ。」
そう言って女の子は去って行った。
その一部始終を見終えて、もう我慢が出来なかった。
気が付けば飛び出していた。
「 オイッ!!馬鹿ドSっ!・・・さっきの、どうゆう意味アルかっ!!」
「 はぁ、何だよおめー、餓鬼の癖にいっちょ前に盗み聞きか?」
「 っ!そうアルっ!!何か外に出にくい雰囲気になってるから
仕方なく待ってやってたアルよ。そしたら何アルか今のっ!!」
バッと赤くなった顔を戻す事も出来ず、叫ぶ。
「どっかの誰かがチラチラとチャイナ服を見え隠れさせながら
人の話を影でこそこそ聞いてやがるからよ、ついからかってやりたくなっちまったんでさぁ。」
飄々と、そんな事を言う。
「っな・・・!!」
これ以上赤くならないだろうってほどに赤くなっていた顔がさらに赤みを増す。
ただし、今度は怒りで。
「このクソドSがーっ!!」
怒りに任せ日傘を思いっきり沖田に向けて振りかざす。
沖田は剣を構え、それを受け止める。
そして今日も二人の喧嘩が始まった。
「 ところでチャイナ。」
「 ああ?何アルかっ!!」
「 さっきの話、嘘は付いてねェですぜ?」
「 っ!!・・・嫌アルっ!あんなん認めないネッ!!」
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六角事件編のDVDを久しぶりに見て、勢いで書きました。
この二人素敵過ぎますっ!!可愛いすぎるっ!!
六角事件偏、好きすぎるっ!!
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