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1000hit/2000hitお礼リクエスト小説
独占欲  里子様リクエスト(ポケモン・レッド夢主でヒビキとが仲良しでレッドの嫉妬話)
今日も今日とてシロガネ山を登り、レッドさんにコーヒーを届ける。

毎週一回、自分でも不思議だけれど、なんでかとっても楽しみでならない瞬間だ。

でも、自分でも、この楽しさの訳はただ山を登る事が楽しいって事だけじゃない事だけは

分かる。

今日はいつもより早めに店の片付けが終わった為、少しだけ早く山に来る事が出来た。


意気揚々と山を登っているとポケギアから電話がかかってきた。

ディスプレイの表示を見るとレッドさんの文字が書かれている。

もうすぐ会うけど、一応出とこうかな、と通話ボタンを押す。

「 はい、もしもし。」

「ナナミ、今からバトルする事になったから、コーヒーもらえるのちょっと遅くなるから

今日は少し遅めに来てくれる?」

「 あっ、そうなんですか〜・・・。」

歩きながら、洞窟が見えてくる。

「 あの、非常に申し上げにくいのですが・・・」







そこでいったん区切り、レッドの姿を目で確認してからナナミは言った。

「 もうついちゃいました。」



「 ・・・っ!」

レッドが一瞬だけ驚いたようにナナミの方を振り向いた。

ナナミはレッドに近づいていき

「 今日はいつもより早めに店を閉める事が出来たので・・・

つい早く来たいなって思いにかられて、来ちゃいました・・・。」

正直に話す。

それを聞いたレッドはふっと微笑み、

「そっか。」

と呟き、ナナミの頭に手を乗せると、わしゃっとなでた。

ナナミはレッドの笑顔を見て、級に先ほど自分の言った言葉に恥ずかしさを感じて

顔を火照らせた。

何か言おうと口を開きかけた瞬間、

「あれっ?もしかしてナナミさん!?」

少年の声に阻まれた。

驚いて声の主の方を見ると、そこには黄色と黒がの帽子が印象的な、懐かしの顔がそこにあった。

「 あっ!ヒビキ君っ!久しぶりだね。」







ヒビキ君とは随分と前にジョウト地方にしかない木の実を大量採取に行った時に出会った。

以前カントーで暴れていたロケット団という組織が、ジョウト地方でも同じような事をしていて、

その騒動にたまたま出くわしてしまった時に一緒に撃退の協力してくれたのが彼だった。


「ヒビキ君、マグマラシは元気?」

ヒビキ君もレッドさんやグリーンさんのようにどのポケモンも本当に大切にしていて、


彼のポケモンの健康さは本当に心地良かった。

特にマグマラシは最初のポケモンということもあって、一番お互いの関係の深さがうかがえた。

「はいっ!元気ですよ。あ、でも、もうマグマラシじゃなくて今はバクフ―ンに進化しましたけどね」

そう言って快活に笑う。

「 あっ、そうだよねー、あれから随分たってるし。でもヒビキ君、全然変わってなくて嬉しいな。」

そう言ってふふっと笑うと

ヒビキ君は若干頬を赤らめて

「 そんな事無いですよ。前はナナミさんに助けてもらってばっかだったけど

今は僕、もっと強くなりましたよ。」

すこしおどけた風に言う。そして、続ける。

「 むしろ変わってないのはナナミさんの方ですよ。

いろいろ、相変わらずですね。」

そう言って笑った。

「 ん?何か含みのある言い方だね・・・。」

少し不満そうにそういうと、ヒビキ君は、ははっと楽しそうに笑い、

ぽそりと何かを呟いた。



その直後、ヒビキ君の目が恐怖の色を宿した。

と、同時に右隣から異様なオーラを感じた。

ちらりと隣を見ると、レッドさんが、物凄いほどの威圧感を放っていた。


「 バトル、するんでしょ?・・・あんたには、絶対に負けない。」

どことなくイライラといった雰囲気で、レッドさんが言う。

途端にヒビキ君の瞳から恐怖の感情が無くなっていき、キラキラとした物に変わる。

「僕も、絶対負けないですよっ!!」









バトル後、3人でナナミの入れたコーヒーを飲みながらヒビキが言う。

「 レッドさん、本当に強いですねーっ!すっげー楽しかった。」

負けたのにカラリと笑いながらコーヒーに口をつける。

「でも、ヒビキもなかなか強かったよ。また、いつでも相手になる。」

「 本当ですかっ!?嬉しいな。」

本当に楽しそうに話す二人に、ナナミは、テンションを跳ね上げて言う。

「あ、それじゃあ、毎週この日のこの時間にバトルしてくれたら嬉しいなっ。

 二人のバトル、すっごくかっこ良かった「 それは駄目。」

全てを言い切る前に、レッドが割って入った。

少し驚いているナナミを横目に、レッドが続ける。

「 バトルはいつでもするよ。でも、この時間に来るのは、駄目。」

そうきっぱりと言い切るレッドを見て、一瞬ぽかんとしていたヒビキだったが、

すぐににこっと笑って言う。



「よろしくお願いしますね、レッドさん。」



ナナミは一人、空気の変化の訳を理解できず、不思議な気持ちでコーヒーをすすった。















〜〜〜〜〜〜

里子様、素敵なリクエスト、ありがとうございましたっ!!

ポケモン・レッド夢主でヒビキとが仲良しでレッドの嫉妬話、楽しく書かせてもらいました。

あまり嫉妬になっていなかったらすみませんっ;

少しでも楽しんでいただければ嬉しく思います。



入れられなかったので追加で。

ポソリと小さく呟いたヒビキ君の言葉は「 相変わらす可愛いって事なんだけどなー・・・」です。



駄文ではございますがよろしければお持ち帰り下さい。



これからもまたいつでもお越し下さいね。



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