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Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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レイはディーノよりも早い速度でその空間まで距離を縮めて、鉤爪を着けた右腕を下から掬うように振り上げた。
鉤爪は橙色を帯びる。

レイ「昇舞爪!」

レイが鉤爪を振り上げたと同時に空間がさらに揺らめく。
確かに【何か】を切り裂いた。
レイは臭いでまだその【何か】が目の前にいることが分かる。
そして、昇舞爪によりレイの体は宙に浮いていた。
【何か】はリーチの長い鞭?を横に振り回してきた。
レイはそれがあたかも見えているかのようにその勢いに乗り、空中で体を横に寝かせ、そのまま回り、右足を【何か】に叩きつけた。

レイ「洸舞脚!」

【何か】は後方に蹴り飛ばされる。
そしてディーノもまるでそこに【レイが敵を飛ばすこと】を分かっていたかのように待機しており、見えない【何か】に対して大剣を叩きつけた。

その様子を見ていたルーギスは様子を見つつ、考えていた。

ルーギス(レイって嬢ちゃんは、スピードや直感による直線的な戦い方か・・・ディーノはよく分からんな、パワーがあるように見えるがスピードもなかなか・・何故、こんな奴らがレイゼンマ大陸に?)

ルーギスがそう考えていると【何か】はついにレイにもディーノにも悟られない速さでそこから去ってしまった。

レイ「あ、逃げられた」

ディーノ「何かは分からんが、幽霊とやらではないな」

レイ「それが分かって安心したわ」

レイはそう言って笑顔を見せる。
ディーノがルーギスを見ると、ルーギスは何やら拾っており、拾ったものを見ながら何かを呟いていた。


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