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Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
ページ:7
レイ「リストにしては良いこと言うよね」

リスト「【しては】ってなんですか!?」

レイはディーノやキサラ、リーナを見る。
幾分か落ち着いて言った。

レイ「ごめん、ありがとね、みんな」

リスト「どうして僕は見ないんですか?」

レイ「見たらペドが移るから」

リスト「移りませんよ!?」

ディーノはレイがいつもの調子に戻ったのを確認してから過去に魔気の乱れがあった場所まで移動することにした。

客室を通りすぎ、奥の地下へ行く階段を降りる。
そこから先は大浴場となっているが、階段から大浴場の間の廊下には両側に大きな姿見が端から端まで伸びていた。
そこでディーノは甲板で幽霊の話をしてきた男性を見つける。

???「ん?」

男性がディーノ達に気付き、声をかけてくる。

???「お前達、こんなところで何してる?」

リスト「それはこっちの台詞ですよ」

リストがやや警戒を強めつつ答えると男性はそれを察したのか、こう言った。

???「大丈夫だ。私は悪いことしようなどとは考えていない。ただ」

男性は姿見に手を触れながら続きを口にする。

???「この姿見が怪しくてな」

リーナ「どう怪しいん レイ「その前にあんた誰よ?」

リーナの言葉を遮り、レイが口にする。
男性は鼻でフッと笑い、言った。

ルーギス「私はルーギス・メイディックというものだ」

ルーギスがそう答えると、ディーノ達も名を伝える。
そしてリーナがどう怪しいのか、再度尋ねた。

ルーギス「何故こんなところにこれほど大きな姿見がある?」

レイ「お風呂がこの先にあるからじゃないの?」

レイがそう答えるが、リストは別の反応だった。

リスト「確かに・・なぜ浴場の外にあるのでしょうか?・・・それに両側にあっては平衡感覚を失ってしまいます」

確かに、両側に鏡があるだけのはずなのに、この廊下は恐ろしく不気味に感じられた。



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