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Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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レイ「キサラ、あのさ」

レイがキサラを呼ぶ。
キサラは不思議そうにレイを見つめる。レイの尋常ならざる雰囲気を感じ取ったのかキサラは笑顔で言った。

キサラ「船酔いかな?一緒に客室帰ろ」

そう言ってキサラはディーノや近くにいたリーナにレイを客室に連れていくことを伝えて、船の中へと入っていく。

レイ「あの・・キサラ」

キサラ「で、何があったの?」

レイ「え、え?」

キサラ「だから、何があったか教えて。いきなりみんなに話すの難しそうだからまずは私に、ね♪」

キサラはレイに笑顔でそう言う。
その笑顔を見て、レイは深呼吸を行い、落ち着く。そして先程視界の端に捉えた妙な影について語り、先程の【音】についても伝えた。

キサラ「う〜ん、魔物とは違うのかな・・?」

キサラはまだレイが何か不安がっていることに気付いた。

キサラ「レイ、もしかしてみんなに伝えたら幽霊じゃないの、とかバカにされるって思ってる?」

レイ「え、あ、えと」

普段のレイからは考えられないような弱々しさだった。

レイ「幽霊とかよりもこんな不確定な事、みんなに話していいのかなって・・・」

レイは人の事をひどく疑う。
それが仲間でも。
何故なら信じていた親に山へと捨てられたからだ。
そして、ディーノ達が倒したものの、6年もの間人から離され、一人で暮らしてきた。
人に対して不信感を持つのは仕方ないかもしれない。
だが、

レイ「キサラ!?」

キサラはレイを正面から抱き締める。
突然の事にレイは驚きを隠せずにいた。

キサラ「レイ、大丈夫だよ。私達はレイのこと、大事に思ってる。だからそんなレイの発言が不確定でも、間違いだったとしてもレイを信じるよ」

キサラの笑顔がレイの目の前にある。
レイは1度目を閉じて、また開き、言った。

レイ「キサラ、一緒に言ってくれる?」

キサラ「もちろんだよ、レイ」

キサラとレイはそのまま甲板へと戻り、ディーノ達にレイが感じた【違和感】を伝えた。



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