Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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???「私の一撃を止めたこと、褒めておこう」
リスト「それは・・・どうも!」
リストは力一杯相手を押し退け、プルルを引っ張って距離を置く。
男はリストをただ見ていた。
リスト「なぜ、プルルのような小さな女の子を狙うのですか?」
???「プルル?・・ああ、【試作神】(プロトタイプ)の事か」
リスト「そのプロトタイプって一体!?」
男はリストの質問に一切答えることもせずにまた斧を振り下ろす。
リストはまた衝撃を消しきれず受け止め、骨が軋む痛みと強大な何かと相対する精神的な苦痛を味わう。
リスト(プルルだけでも逃がさなければ・・)
リストは、受け止めたまま、詠唱を開始する。
男の顔は楽しそうな表情を浮かべる。
???「素晴らしいぞ、この状況で魔術を使うのか!」
リストの足元に緑の魔法陣が展開される。
???「良いぞ!撃ってみろ!」
男は不気味なほど、顔を歪ませて笑いながら言う。
リストは言い放つ。
リスト「コー・・・ドブースト、エア・・・ブレイド!」
リストがそう言うとリストと男の間に真空の刃が発生し、その刃は男の腹部をしっかりと捕らえて離さないまま、地を走り、男を吹き飛ばす。
???「いいぞ、楽しいぞ!?」
そう歓喜する男の体を何度か小さな風が切り裂く。
どうやら、体を風が持続的に切り裂いているようだった。
???「はははははははははは!!!」
男は歓喜のあまり、発狂じみた笑い声を挙げる。
そしてリストに聞く。
???「名前は?」
リスト「リスト」
アスター「私はアスターという素晴らしいぞ、リスト。こんな気分は久しぶりだ」
アスターはそう言ってまた顔を歪ませて、発狂じみた笑い声を挙げる。
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