Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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ディーノ「何か理由があると思っている。だから心配していない」
リスト「うぅ、ディーノさんは本当にいい人ですね」
ディーノにそう言われてリストは少し安心している。
プルルは女性3人から愛でられる事から逃げ、リストの元に来て、リストの腹の辺りに顔を埋める。
プルル「リスト、リスト」
リスト「どうしました?」
プルル「あの人達・・・怖い」
プルルはキサラ、レイ、リーナをそれぞれ指差してそう言った。
クスクスとリーナは笑っているが、キサラはあからさまに落ち込んでいる。
レイはリストに対して言った。
レイ「良い年した男が小さな女の子と遊ぶなんて」
リスト「良い年した男って、僕まだ15なんですが・・」
リストが呆れ気味に言うと、レイとキサラが驚いていた。
レイ「え、あんた年下だったの!?」
キサラ「リスト、私よりも年下なの?」
リスト「ディーノさん、僕ってそんなに老けてますかね?」
リストがディーノに聞くと、ディーノはそんなことはないように思った。
リスト「プルル、年はいくつですか?」
プルルはぬいぐるみを地面に置き、両手を開いて見せた。
10歳であると示しているようだ。
レイ「でも、危なっかしい事に変わりはないでしょ」
レイが開き直ったように言った。リストはまた反論しようとするが、プルルがリストの前に立ち、レイに対して言った。
プルル「リスト・・・悪く・・ない・」
プルルは目に涙を溜めながら必死に言っていた。
レイが罪悪感に苛まれ、目線をそらしてしまう。
ディーノがプルルの横へしゃがみ、プルルの頭を撫でる。
ディーノ「大丈夫だ、レイ達もリストを傷付けようとしてる訳じゃない」
ディーノがそう言った。
その場にいた全員が驚く。
その時のディーノの声は穏やかな雰囲気を醸し出していた。
普段の淡々と話すディーノからは想像も出来ないほど優しい声だった。
リスト「ディーノさん、今のは?」
ディーノ「どうした?」
また淡々とした声に戻る。
その一瞬、子供をなだめる時のディーノはとても優しい大人であった。
リーナ「皆さん、楽しい仲間ですね。長いんですか?」
リーナがそう聞くと、キサラが首を横に振り、言った。
キサラ「ここ5日間で仲間になったよ」
レイ「私に至っては昨日仲間になったわ」
リーナ「羨ましいです、私もそんな関係になりたいです!」
リーナがそう力強く答えると、リストがフッと笑い、キサラやレイも苦笑している。
リーナが不思議そうにしているとディーノが言った。
ディーノ「もうなっている」
ディーノがそう言うと、リストは笑いながら頷く。
キサラもレイも笑っている。
そう仲間とは、長い期間共に過ごさなければならないわけではない。
その仲間内の雰囲気が壊れず、自然に輪の中に入ることが出来ていればそれはもう仲間なのだ。
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