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Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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プルルは目の前の桜色の花を不思議そうに見つめていた。

リスト「それはマギラムの花だね、花には【純粋な想い】という意味が込められているんだ・・」

リストはそう言って、プルルに教える。
プルルはリストを見つめながら何か言いたげにモジモジとしている。

リスト「ああ、僕はリスト、よろしくプルル」

そう言うとプルルは少し頬を紅潮させ、リストの服の袖を掴んで言った。

プルル「リスト・・・ありがとう」

そう言うとプルルはマギラムの花を一輪手に取り、香りを嗅いだ。
リストはその光景を見てからマギラムの花畑を見る。

リスト「昔ね」

リストがそう言うとプルルがリストを見る。

リスト「僕もここによく来てたんだ、母さんと一緒に、でももう母さんは・・・」

そこでリストは自分が涙を泣かしていることに気付いた。
プルルは不思議そうにリストを見つめながら顔を近付ける。
そしてリストの涙を自身の【口】で吸い取った。

リスト「なっ!?」

プルル「・・しょっぱい」

リストは突然の出来事に驚き、涙を流すことをやめたが、目の前のプルルが笑顔でリストを見ていたこともあり、泣くのをやめた。

リスト「プルルは一人?お父さんやお母さんは?」

リストがそう聞くとプルルは首を傾げて何か考える素振りを見せるが、首を横に振る。

リスト「いないんですか?」

プルルはうん、と頷くとまたマギラムの花の香りを堪能する。
リストはマギラムの花をいくつか摘み、それを編んで花飾りにした。
男でこの趣味はどうかと自分で思っていたが恥じてまではいなかった。母親が教えてくれたことを忘れたくなかったからだ。
そしてリストはそれをプルルの頭に乗せる。
プルルはそれに気付いてより一層無邪気な笑顔を見せ、立ち上がってその場でクルクル回り始めた。

リスト「可愛らしいですね」

そう言うリストの後ろから声がかけられた。

レイ「事案発生ね」

リストはビクッとして振り返ると、レイ、キサラ、ディーノと金髪の女性が立っていた。



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