Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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四人はテケル山を越えたあと、道を進んでいく。
しばらく進んでいると、巨大な門が目に入った。
キサラとレイが目を大きく開け驚いていたが、リストが口にする。
リスト「ここからが供給街道ですよ」
リストはそう言うと門の前で警備をしている警備兵に話をつける。
警備兵は特にこちらを疑うことなく、快く門を開いてくれた。
そしてその開かれた門から見える光景にキサラとレイは目を輝かせた。ディーノは無表情だったが、驚いてはいるようだった。
真っ直ぐ伸びた道にはたくさんの店が並ぶ。それに合わせて多くの人で賑わっていた。
中央は開けた円の形の噴水があり、舗装された道の端には供給街道フラワーマップで作られる花で彩られていた。
この中央広場から真っ直ぐ行くと同じような門があり、外に出られる。
中央広場から門がある方向とは別の二方向にはそれぞれ、住宅街と花園があるようだ。
キサラ「すごい!」
レイ「たくさん人がいるわね」
二人は驚きの声を挙げつつ、様々な場所に目移りしていた。
リストはその光景を見てからディーノに言った。
リスト「ディーノさん、お二人をお願いします」
ディーノ「確か取りに行くものがあったか?」
リスト「はい、行ってきます。宿はあちらで取ってください」
リストが指差した先には非常に大きな建物だった。
恐らくこの供給街道にある宿屋なのだろう。
フラワーマップは供給街道という名前ではあるが、街の一つのようらしい。
リストはディーノだけでなく、キサラとレイの二人にも手を振ると住宅街の方へと走っていった。
キサラ「ねえ、レイ」
レイ「な、何よ?」
キサラはニコニコしながらレイに呼び掛ける。
突然の事にレイは一瞬たじろぐ。
キサラ「宿取ったら、色々見て回ろうよ」
レイ「べ、別にいいけど・・私買い物とかよく分かんないわよ」
それを聞くとキサラはレイの手を引き、宿へと向かう。
早く行きたかったのだろう。
ディーノは二人を見ながら、ゆっくり後ろをついていこうとした際、ふと、長い金髪の男とすれ違う。
ディーノ「!?」
ディーノは咄嗟に振り返る。
しかし、その男はすでにいなかった。
ディーノの右目、いや【右眼】がズキズキと痛む。
ディーノ「あいつは・・・なんだ?」
ディーノは何もない記憶で思案するが、何も浮かばなかった。
後ろからキサラに呼ばれ、ディーノはキサラの元へ向かった。
ディーノとすれ違った長い金髪を持つ男が耳につけたイヤリング型の通信機を起動して口にする。
???「プロトタイプ、発見しました」
男がそう言うと、男は通信を切り、呟く。
???「さて、始めるか」
男の足元には黒の魔法陣が展開される。
闇属性の魔術だ。
しかし、それが一体どんな魔術なのか、男以外は知る由もなかった。
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