Tales of O-dinal(テイルズオブオーディナル)
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ディーノはキサラを見ながら一言、聞いた。
「ここはどこだ?」
キサラは敵か味方か分からないディーノに警戒していたが、そんな質問に肩の力が抜けてしまった。
そして、表情を一切変えないディーノに答えた。
「ここはリューマギ帝国にある城の中よ、ていうか貴方、散々暴れてたのにどこって聞く?」
するとディーノは無表情のまま、さらにキサラへ質問する。
「俺は誰だ?」
「こっちが聞きたいわよ!」
ディーノの間の抜けた質問にキサラは反射的に答えた。そのキサラの様子にディーノはゆっくり答えた。
「ディーノ、ディーノ・グランバスだ」
キサラはようやく名前を答えたディーノに対して、ため息をついた。そして、ディーノに言った。
「私はキサラ・リーナイズ。あと、ここは危険だから私はとっとと逃げるわ」
そう言って、ディーノを無視して辺りを警戒しつつ、退路をどうするか考える。そんなキサラの後ろからディーノは言った。
「危険なのにキサラは何をしてるんだ?」
「アンタには関係ないから」
そう答えてキサラは退路を考えつき、走り出す。
ディーノはそれに付いていく。
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